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ストリプ材

■ストリプ材の種類と特徴

ストリプ材の種類 実際には1のスクエアタイプか2のビード&コーブタイプが主に使われている。
3、4のタイプは古い方法で今ではほとんど使われない。同じ手間をかけるならビード&コーブタイプにする方がよいだろう。

1.スクエアタイプ

作るのは最も簡単であるが、欠点が多い。
そのままプランキングしていくとカーブの外側にどうしても隙間が空いてしまう。隙間の空いた部分は接着している面積が小さいので、当然接着力が弱い。最悪の場合ステープルを外したときにストリプ材が離れることもある。
隙間をなくすには、一辺を斜めに削って密着するように加工すれば良いのだが、カヌーの全長に渡ってうまく加工するのは実は大変難しい。なぜなら、1本のストリプ材でも位置によって接着する角度が連続的に変化するからである。
ストリプ材の性質上、きつく曲げていくと捻れが生じ、ステーションモールド間でズレが生じることがある。そうした場合、ステーションモールド間でもクランプなどを使った補助が必要である。

2.ビード&コーブタイプ

加工するのに専用のルータービットが必要である。
ストリプ材どうしが自由な角度で密着するので、隙間はほとんど空かない。
横方向にズレることはない。
アメリカ、カナダではこのタイプが一般的でいろいろなメーカーから市販されている。プランキングが最も簡単で早くでき、しかも仕上がりもきれいである。 カヌービルディングスクールでもこれを使うので、たった1週間のコースでもカヌーを作り上げることが可能になっている。(実際にプランキングに要する時間は1日半ほどである)
あくまで私見であるが、総合的に判断するとストリププランキングでカヌーを作る場合最も理想的なタイプである。
ビード&コーブタイプ(左)とスクエアタイプ(右)  組み合わせたビード&コーブストリプ材

3.シップラップタイプ

加工にはルーターなどが必要である。カーブの外側に多少隙間が出来る。
きつく曲げると横方向(一方向ではあるが)にズレる可能性があるが、もちろんスクエアタイプに比べれば格段に良い。

4.トーン&グルーブタイプ

加工にはルータービットなどが必要である。カーブの外側には多少隙間が出来る。
横方向にズレることはない。ストリプ材どうしの接着力は強い。


■ストリプ材の作り方

ストリプ材を作る作業は難しいものではないが、かなり面倒で時間のかかる作業である。
出来たものを購入する場合に比べればコストはかなり安くなるだろう。場所と機械がある方はどうぞ。

ストリプ材の寸法は、厚さ5〜6ミリ、幅15〜20ミリくらいのものが一般的だ。
まず、ストリプ材がどれくらい必要なのかを知る必要がある。作るカヌーの寸法とストリプ材の寸法(幅)などから必要な数を概算して材料をそろえる。
カヌーの全長を1本でまかなえる長尺のものでそろえるのか、短いストリプ材をつなぐのか、などなど条件は様々なので材料の見積りも頭を使うところだ。
失敗することも考えて多少多めに作っておくとよい。
ちなみに、当ショップ取り扱いのカヌーの場合、長尺ものなら65〜75本(ストリプ材幅20ミリの場合)といったところだ。

さて、実際の作り方だが、これは材料の木材の形とか加工の順序などがいろいろなのでここでは細かい説明は省く。
スクエアタイプのストリプ材は最も簡単である。
テーブルソーで一定の厚さに挽いただけでもストリプ材として使えるが、鋸目が表面に深く残ったり すると後々厄介である。また、テーブルソーにもよるが厚さがばらつくのもよろしくない。厚さはできるだけ一定にしたい。自動カンナで厚さをそろえればいうことない。

ビード&コーブ加工などのエッジの加工は、簡単に言えば出来上がったスクエアタイプのストリプ材を加工すると思えばよい。
ビード&コーブタイプではストリプ材の厚さを一定にしておくことが必ず必要である。
ビード&コーブタイプ専用のルータービットで加工を行う。

ビード&コーブ加工用のルータービットは他ではなかなか手に入りにくいと思います。
ショップ(輸入工具)で販売しておりますのでご覧下さい。

ストリプ材の作り方について詳しくは、当店で販売している 「ストリプ材の作り方」を参照ください。


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