3.プランキングプランキングはボトムのセンターから始める。カヌーの先端部分はカーブがきついので、板に直接熱湯をかけるなどしてねじりながら固定していく。バウ、スターン部の先端部分をプランキングしてくっつけてしまうと、フォームからはずれなくなるので、ここだけは固定しない事。(図1参照)全体のプランキングが一通り済んだ所で、注意深くフォームからカヌーを取り外す。外した後、形が崩れないように3ヶ所くらいで左右のガンネルを仮止めしておくと良い。 次に、左右のインウェールの先端部とステムとあらかじめ作っておいたデッキを同時に固定する。(図2,3参照)スウォート、ヨークも取り付ける。バウ、スターン部やガンネルの際の部分など残った所をすべてプランキングしてしまう。 最後に、ハルの表面を滑らかに磨く。
■図1フォームから外すまで、先端部分は固定しないこと。 先端部のリブ材は、図のように片側ずつはめ込む。
■図2左は、板の張り方を示している。この図でいうと、上から下に向かって張っていく。底の中心から両側に向けて張っていき、図の様にサイドの部分をどんどん継ぎ足していくやり方だ。 その下は、プランキングの際の釘の打ち方である。 右は、インウェールとステムとデッキが組み合わさった部分である。
■図3デッキとステム材は図のように組み合わせる。これを、インウェールで挟む形になる。 ■先端部分の処理のしかたと、サイドの様子。 プランキングがすべて終わったら、インウェールの端に合わせて、飛び出しているリブ材やプランキング材を削り上端をきれいに合わせておく。
4.キャンバス張りキャンバスは、皺にならないようにハルにぴったりと張り付け、端を引っ張りながらガンネル部に釘で固定していく。バウ、スターン部は、切れ込みを入れ、皺にならないように注意しながら、ステム材に釘で止める。余分なキャンバスは切ってしまう。セッティングができたら、キャンバス地のケバを、トーチであぶって焼いておくと良い。次に、フィラー(充填材)を塗っていく。フィラーは3回ぐらい塗り重ね、キャンバスに十分に浸透させる。フィラーとしては、最近は、ラテックスベースの物がよく使われている。さて、フィラーが十分乾いたらいよいよ仕上げである。 ■キャンバスの張り方 キャンバス張りには大抵左の図の様なかなり大がかりな道具が必要である。皺にならないように全体を強く引っ張らなければならないからだ。 先端部は重ねて、サイドは十分に引っ張りながら釘で止める。
5.仕上げ乾いたフィラーの上に色を塗る。1色で塗るも良し、2色で塗り分けるも良し、好みで色を付ければよい。塗装が乾いたら、次にアウトウェール(ガンネルの外側の部分)を外側からネジで取り付ける。取り付けた後で、インウェール、アウトウェールとも角を面取りしておく。並行して、シートも作っておく。次に、木材が露出しているところすべてにニスを塗る。スォート、ヨークは、いったん取り外し、ニスを塗ってから取り付けた方が楽かもしれない。 シートもニスを塗ってから取り付けた方が楽かもしれない。これらのパーツを取り付ければ、カヌーの内側は完成である。 最後に、バウ、スターン部に金属(真鍮か銅)のステムバンドを取り付ける。そして必要ならば、ボトム部にキールを取り付ける。 これでウッド/キャンバスカヌーの完成である。
■シートとスォートシートの素材もいろいろである。1枚の木の板、細い板を縦あるいは横に張る、キャンバスを張る、ロープを編み込む(編み方もいろいろある)、などがよく見られる。 スォートの形もいろいろある。昔のカヌーはほとんどが上図のような直線状のスォートであったが、今ではセンタースォートは下側のような形がほとんどだ。肩にかつぎやすい形であるとともに、見た目にも美しい。
Hiro Wooden Canoe Shop
Copyright(C)1997-2012.Hironori Nagase |