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木材

自分で材料を調達してカヌーを作ってみたいという方のために、材料となる木材について説明してみたいと思います。
このページでは、代表的な木材を39種類ほど取り上げて特徴について触れてみたいと思います。
針葉樹国産材スギ ヒノキ ネズコ サワラ ツガ アカマツ エゾマツ モミ
輸入材ベイスギ ベイツガ ベイマツ スプルース
広葉樹国産材ケヤキ ミズナラ ヤチダモ セン キリ クリ ヤマグワ エンジュ マカンバ ブナ
イタヤカエデ トチノキ カツラ ヤマザクラ オニグルミ クスノキ シラカシ
輸入材ホワイトメランチ レッドメランチ 唐木類 チーク ラミン ウォルナット ホワイトオーク ホワイトアッシュ ハードメープル マホガニー


針葉樹

杉(スギ)      スギ科スギ属 <国産材>
スギ断面 気乾比重0.38。辺材は白色、心材は淡紅色から赤褐色、ときに黒色と材色に幅がある。辺心材の境目は明瞭。春秋材の差は明瞭。木理直通。肌目はやや粗。独特の香りがある。脂気(やにけ)が少なく軽軟で加工は容易。耐朽性は中。
日本特産で、造林樹種の割合、生産量とも一番多い。建築用材として最も多く使われている。
価格も手頃で材木店でも最も手に入りやすい材である。ウッドカヌーの材料としても適している。

檜(ヒノキ)      ヒノキ科ヒノキ属 <国産材>
樹皮 気乾比重0.41。辺心材の境目は不明瞭なことが多いが、辺材は淡い黄白色、心材は淡い黄褐色〜淡い赤色。木理通直。肌目緻密。特有の香りと光沢がある。やや軽軟で加工は容易で、仕上げはきわめて良好。耐朽性は大。
日本特産で、杉についで重要な造林樹種。杉よりは量は少ない。日本が誇る世界でもトップクラスの良材だ。

鼠子(ネズコ)      ヒノキ科ネズコ属 <国産材>
気乾比重0.33。辺材は帯黄白色、心材は黄褐色。辺材は幅が狭く、境目は明瞭。木理通直。肌目緻密。軽軟で加工容易。耐朽性は大。
まれにアレルギー源になることがある。ベイスギ(米杉)という材が多く輸入されているが、ベイスギは杉ではなくこのネズコのことである。

椹(サワラ)      ヒノキ科 <国産材>
気乾比重0.34。辺材は黄白色、心材は黄褐色で辺心材の境目は明瞭。春秋材の境目も明瞭。秋材部は狭い。木理通直。肌目緻密。脂壺(やにつぼ)が見られる。香りはない。軽軟で加工性が良く、耐水性、耐湿性に優れる。耐朽性も大。

栂(ツガ)      マツ科ツガ属 <国産材>
気乾比重0.51。心材は淡褐色、辺材はやや色が薄い。辺心材の境目は不明瞭。春秋材の差は明瞭。木理通直。肌目粗。やや重硬で加工性、仕上げとも中庸。樹脂成分が多く、脂条(やにすじ)が出やすい。耐朽性は小。

赤松(アカマツ)      マツ科マツ属 <国産材>
気乾比重0.53。辺材は淡黄白色、心材は帯黄淡褐色で、境目はやや不明瞭。木理はほぼ通直。肌目粗。重硬で強度は高い。加工性は良好。樹脂成分が多く、脂壺や脂条などが見られる。耐朽性は中。
黒松は赤松とほとんど同種でその名の通り樹皮が黒っぽい。黒松は海岸部に多い。材としても赤松とほとんど差はない。

蝦夷松(エゾマツ)      マツ科 <国産材>
気乾比重0.43。全体に淡い黄白色で、辺心材の境目は不明瞭。木理通直。肌目緻密。樹脂成分が多い。軽軟で加工容易。仕上がりも良好。耐朽性は極めて小。
椴松(トドマツ)もエゾマツとほとんど同じ特徴を持つ。流通、利用面ではエゾトドとされ一括されている。共に北海道の主要樹種。本州のトウヒは同系。

樅(モミ)      マツ科 <国産材>
気乾比重0.44。全体に灰白色で辺心材の境目は不明瞭。晩材部は通常褐色を帯びている。木理通直。肌目粗。軽軟で加工容易だが、強度は低くやや狂いやすい。耐朽性は小。
トドマツと同属。モミはツガと同じ所に生育し、いわゆる「モミツガ林」を形成し一緒に出材する。モミといえばクリスマスツリーを連想する方も多いだろう。

米杉(ベイスギ)      ヒノキ科ネズコ属 <輸入材>
別名 ウエスタンレッドシーダー、アメリカネズコ
産地 カナダ〜米国の国境地帯。アラスカ南部〜ロッキー山脈。
気乾比重0.35。辺材は白色で幅が狭い。心材は赤褐色で時間の経過とともに黒ずんでくる。辺心材の境目、春秋材の差は明瞭。木理通直。肌目粗。特有の芳香あり。スギよりも軽軟で加工容易。仕上がりも良好。水湿に極めて強く耐朽性は大。
ネズコの項でも述べたように、ベイスギはスギではなくネズコのことである。まれにアレルギー源になることがある。

米栂(ベイツガ)      マツ科ツガ属 <輸入材>
別名 ヘムロック(HLと略す)、ウエスタンヘムロック
産地 カナダ南西部〜米国北西部
気乾比重0.46。全体に桃色を帯びた白色〜淡黄白色で、辺心材の境目は不明瞭。春秋材の差は明瞭。木理通直。肌目緻密。やや軽軟で加工性は良いが、割れやすく、腐りやすいので注意。耐朽性は小。
米材輸入量の半分以上を占めている。日本のツガと同属。

米松(ベイマツ)      マツ科トガサワラ属 <輸入材>
別名 ダグラスファー(DFと略す)、オレゴンパイン、アメリカトガサワラ、ダグラスモミ
産地 北米太平洋沿岸からロッキー山脈
気乾比重0.53。辺材は淡黄白色〜帯赤白色、心材は黄褐色〜赤褐色。辺心材の境目と春秋材の差は明瞭。木理通直。肌目粗。硬さは中庸でスギとマツの中間くらい。加工性、仕上げとも中庸で狂いも少ない。樹脂成分が多い。
丸太の輸入量はベイツガについで多い。材はマツに似ているがマツ属ではなくトガサワラ属である。

スプルース      マツ科トウヒ属 <輸入材>
別名 ベイトウヒ、アラスカヒノキなど
産地 アラスカ南部〜カリフォルニア北部の太平洋沿岸(シトカスプルース)
   カナダ南部〜カリフォルニアの太平洋沿岸、ロッキー山脈(エンゲルマンスプルース)
気乾比重0.45。全体に白色〜淡黄褐色で、辺心材の境目は不明瞭。木理通直、肌目緻密。やや軽軟で加工性はよい。仕上げも良好で、絹糸光沢が出る。耐朽性は小さい。
国産のエゾマツと同属。シトカスプルースとエンゲルマンスプルースが主に輸入されているが、前者の方が多い。
材が均質なのでストリプ材に使っているビルダーも多い。


広葉樹

欅(ケヤキ)      ニレ科ケヤキ属 <国産材>
気乾比重0.62。辺材は淡黄褐色、心材は黄褐色〜黄赤褐色で、境目と年輪界は明瞭。木理通直、肌目粗。ときに美しい杢を形成する。重硬で加工性はやや悪いが、強靱で狂いも少ない。耐朽性は大。
竹ぼうきを逆さにしたような樹形で遠くからでもすぐ判別できる。街路樹としてもよく見かける。国産の広葉樹中最優良材とされる。また曲げ木にも適している。

水楢(ミズナラ)      ブナ科コナラ属 <国産材>
気乾比重0.67。辺材は帯淡紅白色で幅が広く、心材はくすんだ淡褐色で、境目と年輪界はは明瞭。木理交錯。肌目粗。柾目面に虎斑(とらふ)と呼ばれる独特の美しい紋様を示す。重硬で加工性は良くない。仕上げは中庸。
英語のオークとはこのナラのことである。カシと訳すのは間違いである。辞書を引くと「カシ」と訳されていることがあるが、はっきり言ってこれも間違いである。

ヤチダモ      モクセイ科トネリコ属 <国産材>
別名 タモ、オオバトネリコ、シオジ(東北、新潟など)
気乾比重0.65。環孔材。辺材は淡黄白色、心材は淡灰褐色。辺心材の境目と年輪界は明瞭。木理はほぼ通直、肌目粗。ときに縮み杢などの美しい杢目が現れる。重厚で靱性、弾力性に富んでいる。加工性、耐朽性は中程度。
同属にアオダモ、トネリコ、シオジなどがある。輸入材のアッシュも同じ仲間である。これらの木は野球のバットやホッケーのスティックなどに使われている。
これらの木は曲げに強く強度もあるので、カヌーのトリム材(ステム、ガンネルなど)として適している。

栓(セン)      ウコギ科 <国産材>
別名 ハリギリ、ニセケヤキ
気乾比重0.50。環孔材。全体に淡灰黄色〜淡灰褐色で辺心材の境目は不明瞭。木理交錯、肌目粗。年輪界明瞭で時にクモの巣状に角張る。時に杢が出る。
やや軽軟で加工性はよい。耐朽性は小〜中程度。
材は白っぽいがニセケヤキの別名が示すように、着色するとケヤキと良く似る。

桐(キリ)      ゴマノハグサ科キリ属 <国産材>
気乾比重0.29。全体にくすんだ白色〜帯褐色。時に紫色を呈する。辺心材の境目は不明瞭。肌目粗。国産材では最も軽軟で、加工性は極めて良い。狂いが少ない。吸水性、透湿性も小さいため断熱性に優れる。耐朽性は中程度。
強度が小さいためカヌーの構造材としては使えない。

栗(クリ)      ブナ科 <国産材>
気乾比重0.55。環孔材。辺材は帯褐灰白色で幅は狭く、心材は淡褐色。辺心材の境目は明瞭。木理ほぼ通直。肌目粗。やや重硬で弾力、反張力に富む水湿に強く耐朽性も大きい。加工性は中程度。
クリと言えば食べる方のクリの実を連想する方が多いかもしれないが、材としてもたいへん有用。
腐食に対して非常に強いので、鉄道の枕木として大量に使われている。また、縄文時代の遺跡からもクリの柱が多く見つかっている。

山桑(ヤマグワ)      クワ科 <国産材>
気乾比重0.60。辺材は淡黄白色、心材は暗黄褐色で、時間の経過とともに飴色に変化する。木理交錯、肌目粗。時に玉杢、如鱗杢などの杢目が現れる。重硬で加工性は良くない。耐朽性は極めて大きい。
葉はカイコのエサになる。

槐(エンジュ)      マメ科 <国産材>
正確に言うと国内に自生するものはイヌエンジュといい、中国大陸から入ってきたエンジュと異なる。しかし材は似ているのでまとめて説明する。
気乾比重0.74。辺材は黄白色、心材は暗褐色ではっきりと分かれる。木理交錯、肌目粗。磨くと杢目がくっきり現れ光沢が出る。重硬で加工性は良くないが、靱性が高く、耐朽性も大きい。
街路樹としても良く植えられている。

真樺(マカンバ)      カバノキ科カバノキ属 <国産材>
別名 ウダイカンバ、カバ
気乾比重0.69。散孔材。辺材は白色〜淡桃灰色、心材は淡赤褐色〜褐色で、辺心材の境目は明瞭。木理はほぼ通直、肌目緻密。重硬で強靱だが、加工性は比較的良い。耐朽性は小さいので注意が必要。
材はサクラと似ており、サクラの代替材として出回っている。ミズメザクラという木があるがサクラの仲間ではなくこのカバノキ科の木である。

ブナ      ブナ科ブナ属 <国産材>
気乾比重0.63。散孔材。辺材は淡黄白色〜淡褐色で、心材は無く、褐色の偽心材が不規則に入る。広い射出線が有り、特有の紋様を作る。肌目緻密。重硬だが加工性は比較的良い。乾燥途中に狂いやすい。耐朽性は極めて小さいので注意が必要。
ブナは丈夫で粘りがあり非常に曲げやすい材なので、ステム材などに使いたいところだが、非常に腐りやすいので水がしみ込むおそれのあるカヌーに使うのは不向きである。

板屋楓(イタヤカエデ)      カエデ科カエデ属 <国産材>
気乾比重0.67。散孔材。全体に桃灰色〜淡桃褐色。辺心材の境目は不明瞭。年輪界もやや不明瞭。木理通直、肌目緻密。特有の絹糸光沢を持ち、ときに美しい杢目も出る。やや重硬で加工性はあまり良くない。靱性が高く割れにくい。耐朽性は小〜中程度。

橡(トチノキ)      トチノキ科トチノキ属 <国産材>
気乾比重0.53。散孔材。全体に淡紅黄白色〜淡黄褐色。辺心材の境目は不明瞭。年輪界やや不明瞭。絹糸光沢がある。板目面に著しいリップルマーク(さざ波模様)を持つ。木理やや交錯。肌目緻密。やや軽軟で加工性はよいが、狂いやすい。耐朽性は小。
パリのマロニエ並木は有名だが、マロニエはこのトチとほとんど同種である。

桂(カツラ)      カツラ科カツラ属 <国産材>
気乾比重0.49。散孔材。辺材は帯緑黄白色、心材は褐色で、辺心材の境目は明瞭。年輪界やや明瞭。色の濃いものをヒガツラ、薄いものをアオガツラと呼び、前者の方が材質がよい。木理通直、肌目緻密。やや軽軟で加工性はよい。靱性が高いので反りにくい。耐朽性は中程度。

山桜(ヤマザクラ)      バラ科 <国産材>
気乾比重0.60。散孔材。辺材は淡黄褐色。心材は褐色で、時に暗緑色の縞模様を呈する。辺心材の境目は明瞭。木理ほぼ通直、肌目緻密。やや重硬で反りや曲がりが少なく、加工性も良いが、割裂しやすいので注意が必要。耐朽性は中程度。
シウリザクラ、ウワミズザクラ等とともにサクラとして出材する。カバやミズメザクラ(サクラと名がつくがカバノキ科)は材がサクラと似ているので、これらもサクラ材として使われることがある。

鬼胡桃(オニグルミ)      クルミ科 <国産材>
別名 クルミ(建材でクルミといえばこのオニグルミのこと)
気乾比重0.51。散孔材。辺材は灰白色、心材はくすんだ淡褐色〜黄褐色。辺心材の境目は明瞭。年輪界やや不明瞭。木理交錯、肌目粗。独特の光沢を持つ。硬さは中庸で加工性はよい。割れや狂いは少なく、靱性が高い。耐朽性は小〜中程度。
量は少なくなっている。テウチグルミ、ヒメグルミなど同属。軽軟でヤマギリと称されるサワグルミは全く別種。銃床材としての特殊用途がある。

楠(クスノキ)      クスノキ科 <国産材>
気乾比重0.52。散孔材。辺材は灰白色〜帯黄褐色、心材は黄褐色〜紅褐色、ときに耐暗緑褐色。木理交錯、肌目やや粗、ときに美しい杢も出る。やや重硬で加工性は中程度。乾燥時に狂いやすい。耐朽性は中程度。
クスノキは「樟脳」を採る木で、木全体に独特の強い樟脳臭がある。そのため耐虫害性は抜群である。天然木は枝分かれが多く樹形が悪い。

白樫(シラカシ)      ブナ科 <国産材>
気乾比重0.83。放射孔材。全体に灰白色〜黄灰褐色で、辺心材の境目と年輪界は不明瞭。木理やや交錯、肌目粗。板目面には樫目(かしめ)と呼ばれる斑点が現れる。重硬で靱性に富み、強度に優れるが、加工性に難がある。耐朽性は中程度。
この仲間には他に、アカガシ(材が赤茶けた色をしている)、イチイガシ(シラカシよりやや軟らかい)、アラカシ、ツクバネガシ、ウラジロガシ、ウバメガシ(備長炭の材料)などがある。
カシは硬くてすり減りにくいので鉋の台や鑿の柄など木工道具にも良く使われる。

ホワイトメランチ      フタバガキ科 <輸入材>
別名 マンガシノロ(フィリピン)
産地 東南アジア
気乾比重0.54〜0.91。散孔材。全体に淡黄白色〜淡黄褐色で、辺心材の境目は不明瞭。木理交錯。肌目粗。リボン杢が現れる。加工性は中庸だが、シリカを含むので刃物を傷めやすい。耐朽性は小〜中程度。

レッドメランチ      フタバガキ科 <輸入材>
別名 レッドラワン、ホワイトラワン、フィリピンマホガニー、レッドセラヤ
産地 東南アジア
気乾比重0.48〜0.74。散孔材。心材は淡桃褐色〜濃赤褐色で、材によって色に幅がある。辺材は淡黄色〜淡白色で、辺心材の境目はやや明瞭。木理交錯。肌目粗。光沢があり、柾目面にリボン杢が現れる。加工性、接着性とも良い。耐朽性は中程度。
ラワンはこの類の木材のフィリピン名。ラワン類、メランチ類とも細かく分けると非常に種類が多い。

唐木類(カラキ類)      <輸入材>
主として南方地域に産する重硬な木材を総称して唐木類という。
シタン、コクタン(エボニー)、ローズウッド、タガヤサン(鉄刀木、キレット)、カリン(パドウク)コーキなど多くの種類がある。
重硬でコクタンやシタンは気乾比重が1を超えるものもある。加工は困難だが、仕上げは良好で光沢がある。
カヌーで使うとしたら、デッキなどにアクセントとして使うと面白いだろう。

チーク      クマツヅラ科 <輸入材>
気乾比重0.57〜0.69。辺材は黄白色、心材は金褐色〜濃褐色、辺心材の境目は明瞭。しばしば濃色の縞模様を持つ。木理はやや交錯、肌目粗。蝋様の感触があり、独特の香気がある。重硬だが加工性は良い。収縮は小さく狂いも小さい。耐朽性は極めて大きく、金属と接しても腐食しない。
産地は主に東南アジア。世界最重要材とされる。オイルフィニッシュに向く。

ラミン      ゴニスチラ科 <輸入材>
産地 東南アジア
気乾比重0.52〜0.72。全体に淡黄白色〜黄白色、辺心材の境目は不明瞭。木理ほぼ通直、肌目やや粗で均質。やや重硬だが加工は容易。仕上げも良好だが、割れやすいので注意が必要。耐朽性は小さく、青変菌に侵されやすい。
ホームセンターなどでもよく目にする材である。

ウォルナット      クルミ科 <輸入材>
別名 ブラックウォルナット、アメリカンウォルナット、イースタンブラックウォルナット
産地 北米東南部
気乾比重0.63。環孔材。辺材は黄褐色、心材は褐色〜紫褐色で、不規則な濃淡の縞を持つことが多い。辺心材の境目、年輪界とも明瞭。木理は一般に通直だが、交錯したものは装飾的価値が高い。肌目やや粗。美しい光沢を持つ。やや重硬で靱性は高いが、加工性は良く、特に表面の仕上がりは良好。耐朽性は中程度。
国産のオニグルミと同属。米国では特殊用途として銃床に使われる。

ホワイトオーク      ブナ科 <輸入材>
産地 北米東部
気乾比重0.75。辺材は淡白色〜淡黄白色、心材は淡黄褐色〜赤褐色で、辺心材の境目は明瞭。木理通直、肌目は粗。柾目面に美しい杢目が現れる。やや重硬だが加工性は比較的良い。着色性、塗装性も良好。耐朽性は中〜大。材は国産のミズナラに似ている。
同じ仲間にもう一つレッドオークという材があるが、その名の通り心材は桃褐色〜赤褐色を呈する。材質はホワイトオークに似るが、耐朽性はレッドオークの方がやや劣る。

ホワイトアッシュ      モクセイ科 <輸入材>
産地 北米東南部
別名 アメリカトネリコ
気乾比重0.69。辺材ほぼ白色、心材は灰褐色〜淡黄褐色で、辺心材の境目は明瞭。木理通直、肌目やや粗。重硬で靱性、強度が強く、衝撃に強い。加工性は良く、仕上げも良好。耐朽性は小。
「アメリカトネリコ」の別名が示すように、国産のトネリコやヤチダモなどと同属。強度があり、曲げやすい性質から、私はステム材(特にアウトサイドステム)に良く使う材である。

ハードメープル      カエデ科 <輸入材>
別名 シュガーメープル、ロックメープル、ブラックメープル、イエローメープル
産地 北米北東部
気乾比重0.70。散孔材。辺材は白色、心材は淡赤褐色。木理通直、肌目緻密。絹糸状の光沢がある。ときに杢が出る。重硬で加工性はあまり良くないが、靱性が高く、衝撃にも強く割れにくい。耐朽性は小〜中程度。
メープル材のうち、「鳥眼杢」という鳥の眼状の美しい杢目が現れたものを特に「バーズアイメープル」と言う。

マホガニー      センダン科 <輸入材>
産地 中南米、西インド諸島など
気乾比重0.66。散孔材。辺材は白色〜淡黄色、心材は淡黄褐色〜暗褐色で金色の光沢があり、時間の経過とともに濃色に変化する。木理は通直または交錯してリボン杢が出る。肌目はやや粗。やや重硬だが加工性は良く、狂いは少なく、耐朽性も大きい。
世界的な優良材とされ、家具材として最良とされる。


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