![]() カヌーの構造−11.各部の名称
カヌーの各部の名称は図に示すとおりである。「バウ」とはフネの前の部分、へさきのことである。船首。 「スターン」はフネの後ろの部分のことである。船尾。 「ハル」とは船体のこと。 「ガンネル」は下の断面図を見ると分かるように、船体(ハル)を挟むように取り付けられることが多い。この場合、内側を「インウェール」、外側を「アウトウェール」と言って区別する。 「ステム」とは船首部分のこと。または、船首に使われる船首材という具体的な部材を示すこともある。船首材は船首のカーブに合わせて取り付けられている。 「スォート」は補強材の役割を果たしている。中央に取り付けられるセンタースォートは、カヌーを裏返しにして担ぐ時のために肩の形に合わせたものがある。これを「ヨーク」と言って区別することもある。 2.カヌーの大きさについてカヌーの性格の違いは、その大きさと形による。大きさには、長さ、幅、深さ、の3つの要素がある。 形は、カヌーの断面の底とサイドの形、エントリーラインの形、前後の対称性、キールの有無、ロッカーの形状、など沢山の要因があり、それぞれがカヌーの性能に複雑に関係している。 まず、このページでは大きさとカヌーの性能の関係からみてみる。そして、次のページで形と性能の関係を説明する。■ 長さ (Length)カヌーの性能を語る上で最も重要なのが、その長さである。全長が20cm変わるだけでも、その性格は大きく変わる。カヌーは長いほど、直進性が増し、スピードも速く、楽に水面を滑り、積載能力(キャパシティー)も大きい。 逆に、短いと、方向転換がシャープで(操作性が良い)、重量も軽く、価格も安い。 ■ 幅 (Width)カヌーの幅を表す場合、主に3つの数値が用いられる。最大幅、ガンネル幅、喫水幅の3つである。最大幅は文字通りフネの一番広いところの幅である。ガンネル幅はガンネルの一番広いところの幅である。フレア型、ストレート型のハルでは最大幅とガンネル幅は一致することが多い。 タンブルホーム型のハルではガンネル幅の方が狭くなる。 喫水幅は設計上の喫水線の一番広いところの幅である。カヌーの性能に最も影響を与えるのがこの喫水幅である。 一般的に喫水幅が大きいほど安定性が高いと言える。また、スピードは出にくい。 逆に喫水幅が狭いほど安定性は低く、スピードも出しやすい。 ■ 深さ (Depth)深さのあるカヌーは、フリーボード(水面から上に出ているハルの部分、乾舷とも言う) が大きくなるため、運搬能力(キャパシティー)も大きくなる。また水も入りにくい。スピードや運動性能には直接関係ない。しかし、フリーボードが大きくなると、風の影響を受けやすくなるし、パドリングもしにくくなる。また、重量も大きくなる。 重い荷物を運んだり、急流下りを楽しんだりすることが良くあるなら、十分なフリーボードが必要だろう。
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