ホーム アーカイブ ウッドカヌーとは

title

いかだ

いかだはそのもの自体の浮力によって水に浮かぶ最も原始的な舟である。
一本の丸太に乗ろうとすると回転してうまく乗れないが、何本かひものようなもので束ねると簡単に上に乗ることが出来る。
しかし人類がこのことは発見するのには大変な時間がかかったことだろう。
もちろん今でもいろいろな地域で、生活の道具として活躍している。
多くのいかだは水に浸かっていて、乗っている人が濡れやすいので暖かい地方に多く見られる。


■ジャンガダ
ジャンガダ ブラジルの漁師が使ういかだである。
風を利用して50キロも沖合に出るという。
丸太を束ねただけの単純な構造だが、中央に上げ下げできるダガーボードを備えている。船尾には舵取り用の櫂が取り付けられている。


■チチカカ湖のいかだ
チチカカ湖のアシ舟 チチカカ湖のある標高3000メートル以上の所では木が生えないので、アシを束ねて舟を作る。
図のように普通丸く束ねたものをさらに4つ束ね合わせる。
帆もアシで編んだものである。
現在でも使われているが、500年前にヨーロッパ人の探検家が見たスタイルとほとんど変わっていない。


■黄河上流部チベット族のいかだ
チベットの皮袋の筏 中国黄河上流部、青海省、甘粛省、四川省が接する辺りで見られる皮いかだである。
この辺りでは黄河は深い渓谷の中を流れ、かなり流れが速い所もある。
木の枠に動物の皮を膨らませた袋をいくつも取り付けるたこのいかだは、現地では「チュチャワ」と呼ばれている。
皮は牛と羊の2種類がある。
作り方は、動物の頭と手足を切り取って皮を剥ぎ、裏がえし、何日も油の中に浸して作る。切り口を細縄で縛り、しっぽの部分から空気を入れて膨らます。
この袋を木の枠に何個も並べて縛り付けると出来上がる。木枠は柳の木で作られ非常に軽い。木枠は両側の2本のやや太い棒に四角い穴を空けて、細い棒の先を削って差し込んである。大きなハシゴの様な構造である。
一般的なものは、縦3メートル、横1.5メートルくらいである。必要に応じて木枠を何個も繋ぎ合わせて大きないかだにすることもある。
川を下ることにも使われるが、下流から帰るときは、皮袋は取り外して空気を抜いてたたみ、木枠はかついで運ぶ。
パドルは1本の木から削り出して作る。松の木などが使われる。
全長の半分くらいまで平たく削ってあるが、ブレード部分の幅は狭い。削り方は大変おおざっぱでグリップの部分もかなり太い。


■ミャンマーの竹いかだ
ミャンマーの川では、いかだをたくさん繋げて大きな水上マーケットが作られている。
材料は竹を使っている。
ミャンマーに限らず、アジアではいかだの材料として竹がよく使われる。
竹は中空で浮力があり、真っ直ぐで長さもあるので、いかだの材料に適している。


■エジプト
古代エジプトでは、パピルス(アシの一種)を束ねていかだを作った。乾燥した気候のエジプトでは大きな木が育たないからである。
パピルスは紙の材料としての方が知られている。


■アンゴラのいかだ
ボート型のいかだ アフリカ西部アンゴラのいかだはちょっと変わっている。
シルエットはまるでボートのような形をしているが、丸木を組み合わせて釘や縄で簡単に結びつけられているだけである。
もちろん中は水浸しになるが、道具や捕った魚が海に流されることはない。


丸木舟とアウトリガーカヌー獣皮ボート樹皮カヌー板張りボート
ホーム アーカイブ ウッドカヌーとは

Hiro Wooden Canoe Shop
Copyright(C)1997-2013.Hironori Nagase