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マレシート

様々なマレシートカヌー

(1)マレシートのリバーカヌー(2尋半)
全長18′6″ 全幅35−1/2″(ガンネル内側幅30″)深さ10−3/4″
19世紀のもの、オールドタイプのマレシートカヌー。初期のものは先端が尖っている。底はフラット、フリーボードは狭く深さが浅い。サイドはタンブルホームで内側に巻き込んでいる。ステムピースは、8つに割られ曲げられている。 アウトウェールとガンネルキャップは先端まで伸びているが、インウェールはヘッドボードに支えられそのすぐ先で終わっている。 先端の下側(三角の部分)はバークが2重になっている。スォートは5本。
ガンネル部の断面は右に示してある。

(2)マレシート レーシングカヌー
1888年、セント・ジョン川。全長19′6″ 全幅30−1/2″ 深さ12−1/2″
長さが長く幅が狭い。サイドの形状は、中央部はやや外に広がったフレア型だが、端に行くにつれて内側にカーブしたタンブルホームになっている。このカヌーには、バークと外板の間にV型のキールが取り付けられている。スォートは5本。装飾が多い。

(3)マレシートのリバーカヌー(2尋半)
1867年、セント・ローレンス川カヌー。全長16′ 全幅37″ 深さ13″
フラットボトムで、サイドはタンブルホーム型。ヘッドボードは湾曲させずに取り付けられている。先端が高くなっているのは西部のカヌーの影響を受けていると思われる。

(4)マレシートのリバーカヌー(2尋半)
1890年、リビエ・ド・ルー地方。全長16′11″ 全幅33−1/2″深さ11−1/2″
この地方のカヌーは、ステムが直線的。サイドは外側にやや広がったフレア型。

(5)新しい型のマレシートのリバーカヌー(2尋半)
1895年、セント・ジョン川カヌー。全長17′1″ 全幅36″深さ12″
ステムは丸く反り返っている。先端は低く、シアラインはあまりカーブしていない。フラットボトムでサイドはタンブルホーム型。

浅い流れの速い川で、底を保護するためカヌーシューが使われた。杉の板を5、6枚つなげたもので、革ひもやバークのひもで結びつける。2つ使ってバウからスターンまで覆った。

ペノブスコットとパサマクォディーのカヌー (1)ペノブスコットのオーシャンカヌー(2尋半)
全長18′7″ 全幅37−1/4″深さ15−1/4″
古いタイプのマレシートカヌーである。先端は尖っている。サイドはタンブルホーム型。

(2)パサマクォディーのオーシャンカヌー(3尋)
全長20′1/2″ 全幅44−1/2″深さ20″
1873年、ネズミイルカ漁用の大型カヌー。これらのカヌーは時にはセールやオールが取り付けられた。このカヌーは端がかなり高く反り上がっているが、後のものはもっと低い。底はかなり丸くタンブルホーム型。サイドはかなり高さがある。

(3)パサマクォディーのリバーカヌー(2尋半)
1890年製。全長15′9″ 全幅32″深さ11″
断面は原始的なV型で、上から見ると両端がすごく尖っている。このカヌーは色が塗られていた。外側は赤、ガンネルは青、内側は薄い黄色、スォートは端が赤で中は青。

(4)パサマクォディーのオーシャンカヌー
1898年製。全長17′4″ 全幅36″深さ13−3/4″
断面はフラットボトムでタンブルホーム型。装飾が多く施されている。ガンネルの下の部分には半円形とジグザグの模様が連続して彫り込まれている。
下はガンネルの断面図。ガンネルキャップは釘で、アウトウェールはスクリューで取り付けられている。



マレシート族(Maliseet)
アルゴンキン語族に属する。 ヨーロッパ人がはじめてこの地に来たときは、ニューブランズウィックの中南部、パサマクォディー湾の海岸部、 居住地は、ニューブランズウィックのセントジョン川流域を中心に、北はセントローレンス川の対岸のタドゥーサクの辺り、南はメーン州の一部まで広がっている。人口は1950年でわずか150人ほどである。
これらの地域にはカヌーの材料になる良質のカバの木(ホワイトバーチ)が豊富だったので、カヌーが盛んであった。特にマレシート族のカヌーは、種類も豊富でかつデザイン的にも大変優れている。古いデザインのものは両端が鋭く尖っているものもあったようだが、全体的に見ると、ステムラインは緩やかにカーブしほぼ垂直のものが多い。

パサマクォディー族(Passamaquoddy)
居住地は、パサマクォディー湾、セントクルー川、スクーディック湖にかけて。人口は1950年で380人ほどである。彼らの言語はマレシート族のそれと非常に似ているので、この2つの部族を区別しない事もある。

ペノブスコット族(Penobscots)
アルゴンキン語族に属する。 居住地は、メーン州のペノブスコット湾とペノブスコット川の周辺である。人口は1950年の推定で約250人ほどである。
カヌーに関しては、周辺のマレシート族などと似ている。

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