ホーム アーカイブ 北アメリカインディアンとカヌー

title

テンポラリーカヌー

戦争時に移動するためなどに急にカヌーが必要になったとき、近くにある材料を使って簡単なカヌーを作った。
バーチバークが手に入らないときは、ヒッコリー、エルム、スプルース、オークなど利用できる皮なら何でも利用した。
これらのカヌーはあくまで間に合わせのものだったので、川を渡るくらいのことしかできなかった。

様々なテンポラリーカヌー (1)マレシートのムース皮カヌー
全長13′10″ 全幅41″ 深さ16″
ステム、ガンネル、リブ、ロッドは全て細い枝で作られている。ガンネルは下図のように中央で繋いである。アウトウェールはない。 リブの先はガンネルに空けた穴に差し込まれている。ムースの皮は毛が生えている方を外にする。 スォートは3本で、下図のようにガンネルに巻き付けている。

(2)イロコイのエルムバークカヌー(3尋)
全長20′3″ 全幅46−1/2″ 深さ17″
底の部分にだけロッドが敷かれ、その上にまたバークが敷かれている。リブはない。スォートは3本。前後のスォートの部分でバークが折られロッカーが付けられている。インウェールとアウトウェールがある。 それぞれ中央部で繋いである。スォートは下図のようにインウェールに巻き付けられ縛って固定されている。ステムに添え木が入っている。戦争時に10〜12人の戦士を運ぶために作られた。



イロコイ族(Iroquois)
イロコイ語族に属する。
もともとはバーチバークカヌーを作る部族ではない。カヌーを作るのに適した良質のバーチがなかったためである。しかし、上に示すカヌーのようにヒッコリーやエルムの皮を使ったカヌーは作られていた。 機能のみ追求したスタイルは決して美しいものとは言えない。
居住地は、セントローレンス川とオンタリオ湖の南部で、西はリシュリュー川やシャンプレーン湖の辺りから東はニューヨーク州のロチェスターの辺りである。人口は1950年で約1万人ほどである。 イロコイ族は更に細かく5つの部族に分けられる。東から、モホーク、オネイダ、オノンダガ、カユガ、セネカである。

ホーム アーカイブ 北アメリカインディアンとカヌー

Hiro Wooden Canoe Shop
Copyright(C)1997-2013.Hironori Nagase