![]() ピグミーカヤックの特徴
ピグミーボート社のボートキットはスティッチ&グルー工法の利点を最大限に利用するために実験研究を重ねた結果、独自の方法を随所に採用しています。
■バットジョイントの使用
正確にカットされているパネルはバットジョイントでつなぎます。これにも訳があります。
バットジョイントとスカーフジョイントの特徴を簡単に説明します。 [バットジョイント]
パネルの加工が必要ない。ジョイント部を突き合わせるだけなので位置が正確に決まる。パネルのずれが起こらない。 特に長さ方向にずれることはないので正確なパネルを作ることができる。 [スカーフジョイント]
スカーフを加工しなければならない。正確に加工するのは以外に難しい。よく切れるカンナも必要。非常に薄くなっている端の線があいまいであることと、接着時にスカーフ面がずれやすいことでパネルの正確な位置を決めにくい。パネルの長さ方向のずれや接合角度のずれが起こる可能性がある。 長さ方向にずれた場合は各パネルを組み立てたときに端が合わなくなります。
というわけで、あらかじめ正確な寸法にカットされたパネルのつなぎ合わせにはバットジョイントの方が有利な点が多いということが分かると思います。間違えないでほしいのはパネルをつなぎ合わせた後にカットする場合(図面からの製作)にはスカーフジョイントの方が有利になります。 バットジョイントは一見弱いような気がしますが両面から薄いファイバーグラスクロスで補強するので非常に丈夫です。その後の工程でさらに全体をファイバーグラスでコーティングするので強度的にも全く心配ありません。 段差もほとんどありません。パネルを曲げてもアンフェアーなカーブになることは全くありません。滑らかに曲がります。 その上、木工の経験がない人にでもできるだけ簡単に組み立てできるようにするためにはバットジョイントのほうが適しているという思いもあります。 以上の理由からピグミーボートキットにはバットジョイントを採用しています。
4枚のパネルを組み合わせたデッキが一部のモデルに採用されています。
この方法はピグミーボートの特許となっています。 4パネルデッキとは、別の言い方をすれば「スティッチ&グルーデッキ」ともいえます。 スティッチ&グルー工法のボートキットを販売する他のメーカーでは「トーチャードデッキ」を採用しているところもありますが、その違いをまとめてみました。 [4パネルデッキ]
4枚のパネルをスティッチ&グルー工法でつなぎ合わせる。(ハルと同様な方法)ハルとの接合もスティッチ&グルー工法を使うのでシアクランプが必要ない。(ネジや釘を全く使わない) 全てのデッキパネルは正確にカットされているのでカットやトリミングなどの作業が必要ない。 ジョイント部にはパネルの断面が現れない。ラブレールでの補強が必要ない。 見た目がスッキリ。 デッキを支えるためのビームが必要ない。(デッキの裏側も邪魔物がなくスッキリ) チャインを持つことにより十分な強度を持つ。 サイド部が斜めになっているのでパドリング時に手がデッキに当たりにくい。 [トーチャードデッキ]
一枚のパネルを曲げてハルに取り付ける。ハルにはシアクランプやパネルを支えるためのビーム(横木)が必要。 パネルをシアクランプにネジや釘、接着剤で取り付ける。 デッキパネルの形をあらかじめ決めることが難しいので大き目のパネルを取り付けた後でカット、トリミングする。(現物合わせ) ジョイント部にはデッキパネルの断面が見えてしまう。ラブレールなどで目隠し、補強する必要がある。 ■仮フレームの使用
船体の組み立て時には数枚の仮フレームを使用するので、正確な形状を簡単に決めることができる。
■丈夫なコーティング方法
エポキシとファイバーグラスクロスのコーティングはハルの内側と外側、デッキの外側に施す。
つまり外側全体が丈夫なFRPコーティングに覆われている。
強度は必要にして十分。 本国アメリカでは次のような事例が数件報告されている。 固定が不十分だったピグミーのカヤックが時速80キロくらいで走行中の車から転落した。激しい擦り傷はついたものの構造的には全くダメージを受けなかったという。 「ピグミーカヤックの作り方」について詳しくはこちらをご覧下さい。 ■ピグミーカヤックの作り方
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