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FAQ よく尋ねられる質問

<製作に関する質問>
ピグミーボートキットの合板はどのようなものですか?
「カヌークラフト」や「カヤッククラフト」から図面を起こすのは簡単に出来ますか?
簡単なスチームベンディングの方法はありますか?
カヌーを作るのにどれくらい時間がかかりますか?
カヌーを作るのにどれくらい費用がかかりますか?
ストリプ材は何本くらい必要ですか?
素人でもカヌーを作る事が出来るでしょうか?
カヌーを作るのにどんな道具が必要ですか?
ストリプ材はどこで手に入りますか?
モールドのエッジをハルのカーブに合わせて削るのはどのようにしたらいいですか?

<FRP・接着剤に関する質問>
ストリプ材の接着は本当に木工ボンドで大丈夫ですか?
エポキシ樹脂とポリエステル樹脂の違いについて教えて下さい
エポキシ樹脂の使用温度について教えて下さい
木工用ボンドとエポキシ接着剤はどのように使い分けたらいいですか?

<フネ一般に関する質問>
ウッドカヌーは水が漏らないのですか?
カヌーを作りたいのですが、たくさん種類があってどれを選んで良いのか分かりません。



<製作に関する質問の回答>

Q.ピグミーボートキットの合板はどのようなものですか?
A. ピグミーボートのキットの合板はロイド規格の「BS-1088マホガニーマリンプライウッド」を使用しています。 もともと英国のボート用の規格なので耐水性は抜群です。残念ながら日本ではこの規格の合板は生産されていません。

Q.「カヌークラフト」や「カヤッククラフト」から図面を起こすのは簡単に出来ますか?
A. 「カヌークラフト」や「カヤッククラフト」にはオフセットという表が付いています。これは簡単に言うとフネを等間隔で輪切りにした断面(ステーションモールド)を座標によって表したものです。
多少フネのことが分かる人にとっては難しいものではないと思いますが、全く知識のない人は最初にこの表を見ただけでは何のことか分からないかもしれません。
本にはフネのデザインや図面の書き方について説明がありますので読んでいただければ分かると思います。ただし英文ですので英語が分からないと話になりませんが。
実際に図面を書く作業は少し面倒かもしれません。表の単位はインチですので慣れないと面倒かもしれません。各座標をプロットしたらそれらの点を滑らかなカーブで結んでいきます。これで船体のカーブが決まります。
このように図面をおこす作業は時間はかかりますがやり甲斐はあると言えるでしょう。時間のある方はぜひ挑戦してみて下さい。
時間のない方、あるいは無理だと思われる方は設計図キットをお求め下さい。

Q.簡単なスチームベンディングの方法はありますか?
A. 用意するものはヤカン、カセットコンロ、塩ビパイプ。
材料(ステム材など)を塩ビパイプにそのまま入れただけでは下から落ちてしまうので、材料の上端に針金などを結び付け、パイプの上端に引っ掛けるなどの工夫をしておく。
ヤカンに水を2、3センチ入れてカセットコンロで沸かす。材料を入れたパイプを注ぎ口の所にセットする。パイプの中に蒸気が溜まるようにパイプの上を布などで塞ぐ。

Q.カヌーを作るのにどれくらい時間がかかりますか?
A. これはなかなか答えにくい質問です。
どれだけ丁寧に作業するかによって、かかる時間は大きく異なります。
1人で、ストロング・バックとモールドから作り、ストリプ材などの材料が全て揃っている場合、普通150〜250時間くらいかかります。つまり、週末土日に作業するとすれば、2〜4ヶ月くらいかかるでしょう。
アメリカのカヌービルディングスクールでは、5人くらいのグループで、1週間でほぼ完成します。これは、ストロングバックとモールドはセッティング済みで、ビードアンドコーブタイプのストリプ材を使用し、かつ熟練したビルダーの指導の元で作成するのでこのように短期間で作成することが可能になるわけです。

Q.カヌーを作るのにどれくらい費用がかかりますか?
A. これも答えにくい質問です。
まず道具工具類は全て揃っているものとします。
カヌーの材料一式はキットとして色々なメーカーから市販されています。キットの価格は様々で、安いものは9万円くらいから、高いものは18万円くらいまでいろいろです。
あとは普通キットに含まれない事が多い接着剤やニスなどが別に必要になるはずです。金額的には大したことないでしょう。
材料の費用の内の3分の2以上は木材の値段でしょう。その中でもストリプ材がほとんどだと思います。ストリプ材を安く入手できれば全体でも安くあげることが出来るでしょう。ポリエステル樹脂などFRP加工にかかる費用はどこで買ってもあまり差はないと思います。

Q.ストリプ材は何本くらい必要ですか?
A. 作るカヌーの種類とストリプ材の幅によって異なりますが、長さがカヌーの全長プラス50センチ位で幅20ミリ位のストリプ材なら約70本位必要です。
実際には予備として1割から2割多めに作っておくと安心です。
また、簡単に必要なストリプ材の量を求めるには次のようにすると良いです。まず設計図からそのカヌーの一番幅の広い部分(普通#0モールドになる)のシアラインからボトムのセンターまでの長さをハルラインの曲線に沿って測ります。この長さをストリプ材の幅で割れば単純にハルの片側に何枚のストリプ材 が必要か分かります。実際にはボトム部は短いストリプ材を使いますが、その余りで先端部をプランキングすると考えると、上の単純な計算方法で大体正確なところが求められます。

Q.素人でもカヌーを作る事が出来るでしょうか?
A. 答えはイエスです。
実はカヌー作りに技術はあまり関係ありません。ノコギリで木が切れて、ノミやナイフで多少木が削ることができれば大丈夫でしょう。そんなもんです。
一番大事なのは最後までやり抜く意志でしょう。
もちろんプロのビルダーが作るようには行かないかもしれませんが、始めてでも絶対に出来ます。多少見栄えが悪くても、自分の手で作ることにこそ価値があると思います。
自信を持ってチャレンジしてみて下さい。

Q.カヌーを作るのにどんな道具が必要ですか?
A. カヌー作りに興味があるような方なら、日曜大工など日頃から工作に親しんでいる方が多いと思います。キットを購入して作るなら、日曜大工程度の道具で十分です。特殊な道具は必要ありません。
詳しくは「道具」のページをご覧下さい。

Q.ストリプ材はどこで手に入りますか?
A. 自分でカヌーを作ろうと思い立って、まず最初に悩むのがこの問題ではないでしょうか。
一番簡単なのは、出来たもの(あるいはキット)を購入してしまうことです。
捜せばいろいろなところで見つけることが出来るでしょう。値段や材種など様々なものがあると思います。

次に考えられるのは、製材所や木材屋さんに頼んで作ってもらう方法です。
ただし、ストリプ材はかなり特殊な材料なので簡単に引き受けてもらえるところを探すのは難しいかもしれません。
それに、わざわざ作ってもらうとなるとかなり高くつくかもしれません。キットを購入した方が安くつくことがあるかもしれません。

最後に、自分で作る方法があります。
多少の機械(テーブルソー、自動カンナなど)があれば作ることが出来ます。
詳しくは「ストリプ材」のページをご覧下さい。

予算の事もあると思うので、いろいろな方法を検討してみて下さい。


Q.モールドのエッジをハルのカーブに合わせて削るのはどのようにしたらいいですか?
A. この作業は、ストリプ材がモールドにしっかり固定できるようにするために行います。
しかし、いきなり全てを調整するのは難しいのでプランキングの進行に合わせて数回に分けて削ります。
最初はシアラインから20センチくらい上までを削ります。
短い当て木(2mくらいのストリプ材で良い)を当てながら調整していきます。実際のプランキングのラインに平行になるように当て木を当てます。
この部分が調整できて、ある程度プランキングが進んだら、更にまた上の方を削っていきます。
この作業で注意する点は、当て木をプランキングのラインに平行になるように当てることと、モールド全体が滑らかな曲線でつながるようにする事です。


<FRP・接着剤に関する質問の回答>

Q.ストリプ材の接着は本当に木工ボンドで大丈夫ですか?
A. 最終的に表面をFRPコーティングするので木材に水がしみることはありません。したがってボンドが溶けるということはありません。FRPが壊れれば別ですが。
作業性、扱いやすさ、コストなどを考えると今のところ水性の木工ボンド以上のものはないと思います。
水性の木工ボンドでも国産の白ボンドよりは外国製のイエローグルーの方がセット時間も短くサンディングもしやすいのでおすすめです。
イエローグルーは「材料/接着剤」のページで扱っています。

Q.エポキシ樹脂とポリエステル樹脂の違いについて教えてください。
A. 完成した状態では素人の方では見分けが付かないと思いますが、性質はかなり違います。この樹脂の選択は重要です。
簡単に言うと、エポキシは強度が高く、軽く、仕上がりも透明で美しいがポリエステルに比べてちょっと高価。
エポキシは接着剤として使えるがポリエステルは接着は不可。
私としては断然エポキシをおすすめします。

さらに詳しくは「FRPコーティング」「システムスリーエポキシのFAQ」のページをご覧下さい。

Q.エポキシ樹脂の使用温度について
A. エポキシ樹脂の使用温度に関する質問は非常に多いので、ここでまとめて回答したいと思います。
エポキシ樹脂は使用においての温度管理がとても重要です。この点はポリエステル樹脂とは大きく違うところです。
ただ注意しておきたいのは、エポキシ樹脂も様々な種類のものがあるということです。性質が違えば当然使用方法も異なります。
以下の説明は、私の所で扱っているエポキシ樹脂についてものであり、エポキシ樹脂一般には当てはまらないので間違えないようお願いします。

■使用温度について
このエポキシ樹脂の使用適温は20℃くらい(15〜25℃)です。この温度では、表面がベト付かない状態になるまで3〜5時間くらい。しっかり硬化するのに約10時間。最大強度に達するのにはさらに数日かかります。
これより低くても高くてもいろいろな不具合がでてきます。
<低温時の問題>
まず、温度が低い場合は硬化速度が遅くなります。なかなか硬化しないとゴミやホコリが付着したり、タレなどが起こりやすくなります。
また、温度が低いと樹脂の粘度が大きくなり(水飴状になる)コーティング作業は非常に困難になります。また、木材に十分浸透しないなどの問題も考えられます。浸透が不十分でストリプ材の隙間などに空気が入ったままで硬化すれば当然強度が十分発揮されません。
メーカーの説明書によれば、10℃以下では硬化が非常に遅くなるので加熱硬化した方が良いとなっています。
樹脂を温める場合は容器ごとお湯に浸けるなど間接的にゆっくり加熱して下さい。その場合50℃以上にならないようにしてください。
また、エポキシ樹脂を溶剤(シンナー、アセトンなど)などで薄めて使用することは出来ません。
<高温時の問題>
逆に温度が25℃以上になると、硬化が早くなりすぎてクロスからの脱泡が出来なくなったりスクイージングが困難になります。
また、樹脂の粘度が小さくなるのでタレが起こりやすくなります。

また、一日のうちでも気温はかなり変化しますから、作業する時間帯も考えなければなりません。
以上のことを簡単にまとめてみましたので次の表を参考下さい。


エポキシコーティングを行わない方がよい場合
冬期作業場の温度が5℃以下になるとき
(日中温度が高くても夜間は温度が下がるので注意)
夏期25℃以上あるとき
但し、早朝や夜間など気温が低いときなら問題ない。脱泡やスクイージングなどの作業が完了すれば、日中に気温が上がっても問題ない。

ちなみに私(島根県在住)の場合、真冬(12〜2月頃)と真夏(8月頃)にはエポキシ樹脂加工を行うことはほとんどありません。
■湿度について
エポキシ樹脂は温度だけでなく湿度にも注意が必要です。
湿度の高いときにエポキシ樹脂コーティングを行うと表面が白く濁ることがあります。雨の日は避けて作業した方がよいでしょう。
また屋外で作業を行う場合、夜間に雨露などがかからないように注意して下さい。完全に硬化しないときに濡れると白く濁ります。
またエポキシ樹脂は紫外線でダメージを受けますので必ず塗装を行って下さい。

<お知らせ>
現在当ショップではシステムスリー社のエポキシを使用しています。システムスリーエポキシは硬化剤の種類が3種類あり、使用温度に合わせて選ぶことができます。
冬季の低温時から夏期の高温時まで幅広い温度帯で使用することができます。
また、システムスリーエポキシは高湿度で使用しても白濁しにくい優れたエポキシです。
詳しくは「システムスリーエポキシ」のページをご覧下さい。

Q.木工用ボンドとエポキシ接着剤はどのように使い分けたらいいですか?
A. 簡単にいうと、ストリプ材のプランキング(細長い板を張り合わせ船体を張り上げていく)には木工用ボンドを使い、それ以外の所はエポキシ系接着剤を使うと良いでしょう。
詳しくは「接着剤」のページをご覧下さい。


<フネ一般に関する質問の回答>

Q.ウッドカヌーは水が漏らないのですか?
A. ストリププランキング工法で作られるカヌーはきちんと作られていれば水は絶対に漏りません。
木の表面はFRPという透明な強化プラスチック層で完全にコーティングされているからです。 このコーティング層は厚さ1ミリ程度しかないのですが非常に強いものです。

Q.カヌーを作りたいのですが、たくさん種類があってどれを選んで良いのか分かりません。
A. 扱っている設計図は現在カヌーが19種類、カヤックが4種類あります。大きさも13′から20′6″まであります。
何を基準に選ぶかですが、主な判断基準を幾つか挙げてみましょう。
(1)どういう使い方をするのか?
波の無い湖でのんびり釣りを楽しみたい。流れのある川を下りたい。スピードの出るカヌーが欲しい。安定性が一番。荷物をたくさん積んでツーリングしたい。
(2)何人乗るのか?
1人で使うのか、2人あるいは3人乗るのか。
(3)運搬の問題
カヌーを自家用車に積む場合に長さは問題ないか。安全に積み降ろしが出来るか。
(4)その他
保管場所。製作する場所の広さ。作り易さなど。

以上のような条件を総合的に判断して決めていく必要があります。

「フネの選び方」のページや各カヌーの解説ページを良く読んで検討してみてください。
きっと良いフネが見つかると思います。
ちなみに、作りやすく、安定性があり、オールラウンドに使える点で15′ボブスペシャルはおすすめです。
川下り派には、16′プロスペクターがおすすめです。
他に、人気のあるカヌーは、13′ロブロイ17′6″レッドバードなどです。
分からない事がありましたら遠慮無くお問い合わせ下さい。



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