FRPボート オズモシスブリスターの補修オズモシス(オズモシスブリスター、ゲルコートブリスターともいう)はポリエステル樹脂製のFRPボートにとって大変厄介な問題です。ポリエステル樹脂内に海水が溜まり、水ぶくれ状のブツブツ(ブリスター)がたくさんできます。進行するとブリスターは破裂し船体にダメージを与えます。ブリスターは水の抵抗を増すのでボートの速度を落とし、燃費も悪くしてしまいます。 ポリエステル樹脂やポリエステルパテでの補修はその場しのぎにはなりますが、結局は同じことの繰り返しになります。いずれはブリスターが再発生してしまうでしょう。このことは、以下の事例をご覧いただければはっきり分るでしょう。 オズモシスが発生しないようにするにはポリエステル樹脂と海水が接しないようにすることが有効です。 オズモシスの発生防止および補修にエポキシを使用することは大変有効です。エポキシ樹脂はポリエステル樹脂と異なりオズモシスが発生しません。 エポキシ樹脂で十分な防水コーティングを行うとオズモシスの発生をほぼ抑えることも可能です。 また、以下の例を見ても分かるように個人でも簡単に作業はできます。 作業内容を簡単に説明すると、まずブリスターを壊して乾燥させ研磨し、エポキシパテで埋めます。さらに滑らかに研磨してからエポキシを塗布してコーティングします。最後に船底用塗料を塗布して仕上げます。 なお、オズモシスブリスターの補修方法について詳しくは、「エポキシブック日本語版」にて解説されていますので興味ある方はぜひご覧ください。 ■オズモシスブリスターの補修に必要なもの
・システムスリーエポキシ(低粘度エポキシ樹脂)・フィラー(フェノリックマイクロバルーン、シリカシックナー) ・エポキシの計量、混合、塗布用の道具 ⇒ 計量カップ、混合ヘラ、ハケ、スクイージーなど ・ゴム手袋、防塵マスクなど 以下の補修例は、当店のお客様の協力を得て紹介させていただいております。 レポートを送っていただいたT氏(東京)に感謝いたします。 足かけ3年の記録です。 (1)一昨年(2006年)・・・・・プロによる補修(ポリエステル樹脂での補修) (2)昨年(2007年)・・・・・T氏本人による補修(システムスリーのエポキシでの補修) (3)今年(2008年)・・・・・前年の補修の様子 (1)2006年 プロによる補修(ポリエステル樹脂での補修)
「2006年のプロによるポリエステル樹脂の施工です。さすがプロだけあって、きれいな施工です。 船底塗装も見事の一言です。」(T氏) (2)2007年 T氏本人による補修(システムスリーのエポキシでの補修)
「ところが、1年後の2007年、これを陸に揚げてみると、ひどいオズモシスブリスターだらけでした。水中で、すでに船底塗装が剥がれてしまっています。ポリエステル樹脂を浸透膜として、FRP内に水が入り込んだ事によるオズモシスブリスター、それで塗膜が押し上げられて剥がれてしまったのです。」(T氏)
「軽くサンディングしてみると、ブリスター特有の丸い痕が明らかです。特有の酸味のある刺激臭もします。」(T氏)
「そこで、傷口を数日乾燥後、システムスリーのエポキシでコーティングをしてみました。パテ埋めも、同じエポキシにシリカシックナーとミルドファイバーを混ぜて行っています。」(T氏)
「仕上がりはこんな感じ。さすがに一昨年のプロの仕上げには負けるかもしれませんが、素人工事にしては上出来?」(T氏)
「この上に、インタープロテクトと、船底塗装をして、完了でした。」(T氏)
(3)2008年 前年の補修の様子
「そして1年後の2008年。クレーンで船を上げ、いったん船底を確認してみました。 ここでまずはお礼なのですが、去年、御社のシステムスリーエポキシで直した私のヨットの修復部分が、予想以を遙かに超える修復精度を見せておりました。オズモシスとは一生のつきあいだと思いこんでいただけに、本当にありがたい話で、心から感謝をしています。 塗装は全く無事。オズモシスブリスターは、圧倒的に数を減らしていました。 去年エポキシを塗らなかったところや、施工が甘かったところに小さなオズモシスブリスターが出来ていましたので、今年はこれに去年と同じ処理をするつもりです。これですと、ほとんど工事の手間もなく、通常の船底塗装にちょっと手を加える程度ですみそうです。本当にありがとうございます。 明らかにプロの工事の方が丁寧でうまいのに、私の工事の方が結果が良い んですよ。 システムスリーエポキシの威力には、驚きました。」(T氏)
Hiro Wooden Canoe Shop
Copyright(C)2001-2009.Hironori Nagase |