FAQ ーよくある質問と回答集ー
よく尋ねられる質問を取り上げました。エポキシについてさらに詳しくは「エポキシブック日本語版」あるいは「アマチュアボートビルダーのためのエポキシ使いこなしマニュアル」を参照ください。 質問と回答は随時追加しています。
エポキシのトラブル
[Q.1-1] エポキシが白く固まって沈殿してしまいました。もう使えませんか?[Q.1-2] システムスリーエポキシが濁って透明性がなくなりました。なぜ? [Q.1-3] T88接着剤の主剤(A)が白くなって固まってしまいました。もう使えませんか? [Q.1-4] エポキシ硬化剤の色が、買った時よりも濃くなったようですが大丈夫ですか? [Q.1-5] 塗ってから何日たってもエポキシが固まりません。なぜ? [Q.1-6] 非常に少ない量を混合しましたが1週間たっても硬化しません。なぜ? [Q.1-7] 多くの量を混合して広い所に塗りましたが、一部分が硬化しません。なぜ?また、補修方法は?
エポキシについて
[Q.2-1] 最も強度のあるエポキシはどれですか?[Q.2-2] エポキシの拭き取りや使用後の道具の洗浄には何を使えばよいですか? [Q.2-3] コーティングやファイバーグラッシングでは、1平米あたりどれくらいのエポキシが必要ですか? [Q.2-4] エポキシはガソリンタンク内部に使用できますか? [Q.2-5] エポキシをエアースプレーガンで吹き付けることはできますか? [Q.2-6] システムスリーエポキシの硬化時間はどれくらいですか? [Q.2-7] エポキシが完全に硬化するにはどれくらいかかりますか? [Q.2-8] クリヤーコートエポキシとロットフィックスの違いは? [Q.2-9] エポキシはシンナーの様な臭いがしますか?室内で使えますか? [Q.2-10] 発泡スチロールやスチレンフォームにエポキシを塗ると溶けますか? [Q.2-11] エポキシを溶剤(シンナーなど)で薄めて使っても問題ないですか? [Q.2-12] システムスリーエポキシの耐熱性はどれくらいですか? [Q.2-13] エポキシ接着剤の耐熱性はどれくらいですか? [Q.2-14] 低粘度のエポキシ樹脂はどれくらいの粘度ですか? [Q.2-15] システムスリーエポキシの透明度はどれくらいですか? [Q.2-16] 固まったエポキシはシンナーで溶けますか? [Q.2-17] エポキシで接着できないものはありますか? [Q.2-18] エポキシ樹脂の使用期限は?また、保存方法は?
接着剤や接着について
[Q.3-1] エポキシ接着剤の塗布面積の目安はどれくらい?[Q.3-2] カーボンクロス同士あるいはカーボンクロスを木材などに接着するのに最適な接着剤は?
ボート関連
[Q.4-1] ストリププランキングのカヌー製作に適したエポキシはどれですか?また、必要な量は?[Q.4-2] スティッチ&グルー工法のボート製作に適したエポキシはどれですか?また、必要量は? [Q.4-3] エポキシの上にゲルコートを塗ることはできますか?
木工関連
[Q.5-1] エポキシはどれくらいの深さまで木に染み込みますか?[Q.5-2] ひび割れた木材にエポキシを染み込ませて固めたいのですが、どのエポキシがおすすめですか?
サーフボード、セールボード関連
[Q.6-1] サーフボード製作におすすめのエポキシは?[Q.6-2] ポリスチレンフォーム(商品名:スタイロフォームなど)を溶かさないエポキシはありますか? [Q.6-3] ヘクセル社製の4オンスのファイバーグラスクロスやSグラスは扱っていませんか? [Q.6-4] ボード製作にはどれくらいのエポキシが必要ですか?
ルアー、釣具関連
[Q.7-1] ルアーのコーティングにはどのエポキシが適していますか?[Q.7-2] ルアーに塗った下地の色が溶けて“色流れ”が起こりませんか? [Q.7-3] 釣竿のコーティングにはどのエポキシが適していますか?
エポキシとポリエステルについて
[Q.8-1] エポキシ樹脂とポリエステル樹脂の違いは?[Q.8-2] ストリプカヌーにはエポキシとポリエステルのどちらがいいですか?
作業用道具について
[Q.9-1] シリンジは何度でも使えますか?[Q.9-2] エポキシを塗るのにどんなハケがいいですか? [Q.9-3] スクイージーとは何ですか? [Q.9-4] フォームローラーカバーとは何ですか? [Q.9-5] フォームローラーカバーは使い捨てですか?
塗装や着色について
[Q.10-1] カヌーやカヤックに適したおすすめの塗料はなんですか?[Q.10-2] WR-LPUの塗装の耐久性は何年くらいですか? [Q.10-3] エポキシ樹脂そのものを着色することはできますか? [Q.10-4] 着色したエポキシにも塗装が必要ですか? [Q.10-5] エポキシの仕上げ塗装について教えて下さい [Q.10-6] ボートに塗るのにホームセンターで売られている家庭用の塗料でもいいですか? [Q.10-7] 市販の家庭用ウレタン樹脂塗料をエポキシに塗ったらなかなか乾燥しません [Q.10-8] 下地を着色するときはどうしたらいい?
安全について
[Q.11-1] 固まったエポキシは直接口に付けても大丈夫ですか?例えば食器などとして。[Q.11-2] エポキシが皮膚に付くとかぶれるというのは本当ですか? [Q.11-3] 混合前のエポキシの主剤や硬化剤は、引火したり爆発したりしませんか? [Q.11-4] エポキシの揮発ガスを吸って中毒になることはありますか?
その他
[Q.12-1] 業者向けに商品の卸販売は行っていますか?[Q.12-2] システムスリーの商品を扱っている販売店はどこかありますか? [Q.12-3] システムスリー製品についての詳しい技術資料はありますか?
エポキシのトラブル
A.システムスリーエポキシの樹脂(Part A)は低温(10℃以下)のところに長時間保存しておくと結晶化して濁ったり、底のほうから白く沈殿してくることがあります。これは、ごま油やオリーブ油などが低温で結晶化するのと同じ現象です。ただ、ごま油やオリーブ油などは室温でも元に戻りますが、エポキシの場合は室温では元に戻りません。熱を加えてやる必要があります。 もし結晶化したら以下の方法などで温めてください。そうすれば元の透明な状態に戻ります。その場合、品質には全く影響ありません。室温に戻しただけでは結晶は完全に溶け切らないのでご注意ください。 ・50℃くらいのお湯にボトルごと入れて温める。 ・温風ヒーターで温風を当てる。小さいものならヒートガンでもいいかもしれません。 ・夏期の自動車内に放置しておく。 決して直接火に掛けるなどしないでください。また、エポキシが高温(60℃以上)にならないように注意してください。 結晶化はシステムスリーエポキシ樹脂(Part A)とSB-112エポキシの樹脂(Part A)が最も起こりやすい性質があります。まれですが、クリヤーコートエポキシ(Part A)やミラーコートの樹脂(Part A)やT88などの接着剤などでも起こることがあります。 低温でも結晶化しにくいように改良したものがシルバーチップエポキシです。システムスリーエポキシで結晶化にお困りの場合はシルバーチップエポキシをおすすめします。 なお、硬化剤(Part B)の方は結晶化は起こりません。 A.これも低温による結晶化のせいです。エポキシ中に細かい結晶ができているために濁ったようになり透明感が無くなってしまいます。さらに結晶化が進むと、底の方から白く沈殿してきます。温めるときれいに澄んだエポキシに戻ります。 エポキシの結晶化および対処法などについては[Q.1-1]を参照ください。 なお、低温でも結晶化しにくいように改良したものがシルバーチップエポキシです。システムスリーエポキシで結晶化にお困りの場合はシルバーチップエポキシをおすすめします。 A.これは低温による結晶化のせいです。T88接着剤(Part A)の他、クイックキュアー接着剤(Part A)、ゲルマジック接着剤(Part A)などでも低温による結晶化が起こることがあります。カートリッジタイプの接着剤の出が悪い場合は、このように樹脂が結晶化して固くなっていることが考えられます。 これは温めることで元の状態に戻すことができます。ただし、50mlカートリッジのような小さいものであれば早く熱が回るので短時間で結晶が溶けますが、250mlや400mlカートリッジは内部まで温まるには時間がかかりますので十分に時間を掛ける必要があります。 エポキシの結晶化および対処法などについては[Q.1-1]を参照ください。 A.長期間保存していると、エポキシ硬化剤は空気に触れたり日光に当たったりして色が濃く変色することがあります。しかしほとんどの場合は品質には問題ありません。もし、心配ならば少量を混合して正常に硬化するか試してみてください。 A.エポキシが固まらないトラブルの原因はいろいろありますが、そのほとんどは次の2つの理由によるものです。 「2液の混合比が正確でない」ことと「2液の混合が不十分だった」ことです。取り扱い説明書をよく読み、もう一度試してみてください。もしそれでもうまくいかない場合は他の原因が考えられますので当店までお問い合わせください。 (他の原因としては、温度が低い場合やエポキシにシンナーなどを混ぜた場合などがあります。) A.通常、50ml以下くらいの量になると、体積でエポキシを正確に計量して混合するのは非常に難しくなります。 別々の容器で主剤と硬化剤を計量して混合用の容器に移すとしても、計量容器の縁に付いたりへらに付いたりしてロスするエポキシの割合はかなりのものになります。ロスは混合量が少ないほど影響が大きくなります。そうしたことから混合比が正確にならないおそれがあります。 少量の混合で正常に硬化しない原因のほとんどは混合比が正確でなかったためと思われます。少量を混合する場合は、正確なはかりを使用して重量ではかるとよいでしょう。ただし、混合比は体積の場合と重量の場合では通常異なりますので取扱説明書をよく読み間違えないように注意してください。 A.原因はおそらく混合が不十分だったことによるでしょう。容器の縁に付いた混合されていないエポキシを塗ってしまったかもしれません。エポキシを混合するときは、容器の上から底までよく混ぜること。また、容器の縁に付いたエポキシもヘラでしごき落とし、ヘラに付いたエポキシもしごき落としながら完全に混ぜ合わせなければなりません。 このようなトラブルを防ぐには、いったん混ぜ合わせたエポキシを別の容器に移し替え(容器の縁やヘラについたエポキシも完全にしごき取ること)、さらによく混合してから使用します。こうすれば混合不良によるトラブルは起こらないでしょう。 <補修方法> まず硬化していないエポキシをスクレーパーなどを使ってできる限りこそぎ取ります。次に、溶剤(ラッカーシンナー、アセトン、MEKなど)をたっぷり塗布し、布で擦り取ります。溶剤で、硬化していないエポキシを取り除くことができます。硬化したエポキシは溶剤に溶けないので、すでに硬化している部分に悪影響はありません。溶剤を扱うときは防毒マスクの着用と換気を行うこと。塗り重ねる部分のエポキシを研磨してから新しいエポキシを塗布してください。 注意事項 補修部分がむき出しの木部の場合は多少注意が必要です。むき出しの木部には未硬化のエポキシが染み込んでいることが考えられます。そのまま上に新しいエポキシを乗せただけでは接着が弱くなってしまうことが考えられます。よって、硬い毛の刷毛を使用して新しいエポキシと未硬化のエポキシができるだけ混ざるように強く塗り付けるとよいでしょう。
エポキシについて
A.よく尋ねられますが、最も答えづらい質問のひとつです。 一口に“強度”といってもいろいろあります。よく使われるものには引張り強度、圧縮強度、曲げ強度、せん断強度などがあります。また、硬度(表面の硬さ)などもいれてもいいかもしれません。 また、「柔軟性に富んでいてよく変形するがなかなか壊れないもの」と、逆に「柔軟性がなくカチカチで変形しないが限界を超えると急に破壊する」といった性質の違いがあります。これらの差は「弾性率」で知ることができます。 システムスリーの製品にもそれぞれ特徴があるので、これが1番強度があって次がこれでといったように簡単に順序をつけることはできません。それぞれの特徴をつかんで選択することをおすすめします。そのために必要な技術的なデータは米国のメーカーのサイトで公開されていますのでぜひ参照ください。 (各製品のページにTechnical Data Sheetへのリンクがあります) http://www.systemthree.com 参考までに、シルバーチップエポキシ、システムスリーエポキシ、クリヤーコートエポキシ、SB-112エポキシの4種で比較した場合以下のようになります。 ・引っ張り強度: シルバーチップ > クリヤーコート、SB-112 > システムスリー ・伸び率: システムスリー > シルバーチップ、クリヤーコート、SB-112 ・曲げ強度: シルバーチップ > システムスリー > クリヤーコート、SB-112 ・曲げ弾性率: シルバーチップ > クリヤーコート、SB-112 > システムスリー ・圧縮強度: シルバーチップ、クリヤーコート、SB-112 > システムスリー 分かりやすくまとめてみれば、シルバーチップエポキシは全体的な強度が優れていますが硬くて柔軟性には欠けます。システムスリーエポキシは引っ張りや圧縮強度は他のエポキシには劣りますが、しなやかで柔軟性に富んでおり変形にも強い(弾性率が小さい)ということが言えます。具体的な数値については、メーカーのサイトのTechnical Data Sheetを参照ください。 A.硬化していないエポキシはラッカーシンナー、アセトン、MEKなどで拭き取ることができます。布などに浸して拭き取ってください。作業に使用した道具の洗浄にもこれらの溶剤が使用できます。ただし、道具の素材がこれらの溶剤に対して耐性がない場合は使えませんので注意してください。 これらの溶剤は引火性や中毒性がありますので取扱いには注意してください。 また、硬化したエポキシはこれらの溶剤で溶けませんので注意してください。 A.目安として次の資料を参照ください。ただし、実際に作業するときは必ず無駄が出ますのでエポキシは多めに用意してください。また、条件により必要量は異なります。 ●木材のコーティングの場合 1回目のコーティング・・・・・・・約130〜170ml(1平方メートルあたり) 2回目以降のコーティング・・・・・約100ml(1平方メートルあたり) ※1回目の必要量は、木材の浸透性によって差があります。 (例)浸透性の大きい木材1平方メートルを3回塗りでコーティングするのに必要量は? 1回目170ml+2回目100ml+3回目100ml=約370ml ●ファイバーグラッシングの場合 1回目のコーティング・・・・・・・約320ml(1平方メートルあたり) 2回目以降のコーティング・・・・・約170ml(1平方メートルあたり) ※ファイバーグラスクロスは200g/平米の場合 (例)1平方メートルをファイバーグラッシングで3回塗りする場合の必要量は? 1回目320ml+2回目170ml+3回目170ml=約660ml A.システムスリーエポキシはガソリンには耐性がありません。よって、ガソリンタンク製作には使えません。ディーゼル燃料(軽油)と航空機用燃料には耐性があります。 A.システムスリーの低粘度エポキシは、低粘度とは言ってもスプレーで吹き付けできるほどサラサラではありません。 A.エポキシが液体から固体に変化してゆく硬化反応はずっと連続して起こります。つまり、どの段階をもってして“硬化した”というのかを線引きして決めることはできません。 よって、一晩とか1日といったように大雑把に言うしかありません。また、硬化時間は温度によって著しく変化します。 例えば、システムスリーエポキシの標準硬化剤(#2)の場合、25℃においてのセット時間は約4時間です。セット時間とは、表面に指で軽く触っても付かないくらい固まるおおよその時間です。この段階では手で強く触ればまだべっとりと付くでしょう。12時間経つとだいたい硬くなっています。しかしナイフの刃を立てればまだ簡単に刺さります。このあともゆっくりと硬化は進み1週間くらいかかって完全に硬化します。これより温度が10℃低ければ硬化時間は約2倍に、10℃高ければ硬化時間は約1/2になります。 A.製品によって異なりますが、ベーシックタイプのシステムスリーエポキシ、クリヤーコートエポキシ、SB112エポキシ、ミラーコートなどのエポキシは、“完全に”硬化するには約1週間ほどかかります。(25℃のとき) エポキシは化学反応によって硬化します。初めは反応は速く進み、硬化が進んでくると反応は遅くなっていきます。1日経つと、一見すると固まったように見えますが、まだ60〜80%くらい反応が進んだにすぎません。その後はゆっくりと硬化してゆきます。温度が高ければ硬化は速くなり、温度が低ければ硬化は遅くなります。 A.どちらも粘度は同じくらいです。可使時間、硬化時間はクリヤーコートエポキシの方がやや長い。クリヤーコートエポキシは無色透明。ロットフィックスは薄茶色です。 クリヤーコートエポキシは、コーティングやファイバーグラッシングに最適です。また、ロットフィックスの代用としても使えます。 ロットフィックスは傷んだ木部に含浸させて固いベースを作るために開発されたエポキシです。コーティングやファイバーグラッシングには適しません。 A.システムスリーのエポキシは揮発性有機溶剤を使って希釈してありません。したがってシンナーの様ないやな臭いはありません。使用時はほとんど臭いが気になることはないでしょう。室内でも使用できます。常温では引火の危険もまずありません。とはいうものの蒸気の発生が全くゼロというわけではありませんので、密閉された部屋では使用しないで下さい。 安全について詳しくはMSDS(製品安全データシート)を参照ください。 A.システムスリーの各エポキシは、発泡スチロール、ポリスチレンフォーム、ウレタンフォームを溶かしません。これらを使ってサーフボードなどを自作することができます。 ただし、粗悪なエポキシはシンナーなどの溶剤で薄めて低粘度にしたものがあり、これらは発泡スチロールやポリスチレンフォームを溶かすでしょう。同様に、システムスリーのエポキシをシンナーなどで薄めたものを使えば発泡スチロールやポリスチレンフォームを溶かすことになるでしょう。 ちなみに、ポリエステル樹脂はウレタンフォームは溶かしませんが、発泡スチロールとポリスチレンフォームは溶かします。 A.エポキシはラッカーシンナー、アセトン、アルコールなどで希釈すると粘度を小さくすることができますが、強度や接着力の低下、耐水性の低下、硬化が遅くなるなどの問題が起こります。エポキシが白く濁ることもあります。基本的には薄めない方がよいでしょう。接着やファイバーグラッシングでは絶対に薄めない方がよいです。 A.システムスリーエポキシはボートビルディング、一般工作用のエポキシです。耐熱性はあまりありません。温度が上がると軟らかくなり、FRPの剛性は低下します。ただし、エポキシは熱硬化性樹脂ですのでいくら高温になっても熱可塑性樹脂(ポリエチレンなど)のようにドロドロに溶けてしまうようなことはありません。 耐熱性はどれくらいかという質問がよくありますが、これについては一概にお答えはできません。温度、その温度にさらされる時間、エポキシがどこに使われているかなどの様々な条件により異なります。例えば100℃でも短時間であれば問題ないでしょう。また、内部応力のかかるような構造体では50℃でも剛性の低下により耐えられなくなるかもしれません。これらはお客様が実験して試してみることをおすすめします。 システムスリーエポキシの熱変形温度は約50℃(ASTM D648試験)です。エポキシ樹脂の中にも熱変形温度が100℃以上のものもありますが、システムスリーでは扱っておりません。 一般にエポキシ樹脂の耐熱性はそれほど強くありません。耐熱性が求められる場合はエポキシ以外の耐熱性樹脂を使用する方がよいでしょう。 A.よく「T88接着剤は80℃に耐えられますか?」というような質問があります。この答えとしては「耐えられる」とも言えるし「耐えられない」とも言えます。なぜなら、80℃といっても、その温度にさらされる時間がどれくらいなのか(例えば10分なのか12時間なのか)、また接着面に強い力がかかっているのかそうでないのか、などの条件によって結果は変わってくるからです。 T88接着剤の場合、接着強度は25℃のときに比べると80℃のときはおよそ半分にまで低下します。高温にさらされた場合、強い力がかかっている場合は接着が外れる可能性があります。しかし、力がかかっていない場合は十分に持ちこたえることができるでしょう。 ちなみに、エポキシは熱硬化性樹脂ですのでいくら高温になっても熱可塑性樹脂(ポリエチレンなど)のようにドロドロに溶けてしまうようなことはありません。 大きな力のかからない接着面で短時間であれば100℃でも耐えられるでしょう。 ゲルマジックやメタルウエルド、クイックキュアーなどのエポキシ接着剤についても同様です。 耐熱性について厳密に検討が必要であれば、同じ条件を作って試験を行って評価するしかありません。 システムスリーで扱っているエポキシ接着剤は全て耐熱性接着剤ではありません。一般的に耐熱接着剤とは熱変形温度が100℃以上のものをいいます。これらは特殊なもので航空機産業や宇宙産業に使われており一般にはなかなか手に入らないでしょう。例えば、スペースシャトルの耐熱タイルも接着剤で機体に接着されています。 A.取り扱い商品の中ではクリヤーコートエポキシとロットフィックスが非常に粘度の小さいエポキシです。20℃くらいではサラダ油と同じくらいの粘度です。 粘度について詳しくは、「エポキシの粘度について」のページをご覧ください。
A.エポキシ樹脂(A剤)の方はほとんど無色透明です。硬化剤(B剤)の方は多少色が付いています。#1硬化剤はごく薄い茶色、#2硬化剤はやや茶色、#3硬化剤はやや暗い茶色です。写真を見るとボトルに入った状態ではかなり色が付いているように見えますが、樹脂と硬化剤は2対1で混合するので使用時の色はさらに薄まります。また、実際のコーティングでは樹脂の厚みは通常1ミリ以下です。下地が真っ白でもないかぎり、#2や#3硬化剤を使ってもほとんど色が付いていることは分からないでしょう。 #1硬化剤はごく薄い色が付いていますがほとんど無色に近いです。 水のように完全な無色透明を求めるならば、クリヤーコートエポキシを使用ください。 SB-112(サーフボード用)とミラーコート(コーティング用)もほぼ無色透明です。 <写真>大きい1ガロンボトルが樹脂。小さい0.5ガロンボトルが硬化剤。左から#1、#2、#3。 A.一度硬化したエポキシはシンナーやアセトンで溶けません。固まっていないエポキシはシンナー、アセトンなどに溶けます。 A.軟らかくてフレキシブルなプラスチックはそのままでは強く接着できないものがあります。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、プレキシガラス、テフロンなどはうまく接着できません。ただし、適切な表面処理(薬品処理、火炎処理など)を行なえば良くくっつくものもあります。 逆にこれらの物は接着を避けるために工作物に挟んだり、クランプが接着してしまわないように工作物との間に挟むなどといった使い道があります。 また、アセトンやシンナーなどの溶剤に侵されないプラスチックも接着力はそれほど強くありません。ゴムも接着力は強くありません。 以上にあげたもの以外で固い物であれば、大抵のものは強力に接着できます。木、ファイバーグラス、コンクリート、石、セラミック、ガラス、革、硬質プラスチック、金属などは強力に接着できます。 A.溶剤を使用していないエポキシ樹脂は、次のことに注意すれば基本的に使用期限はありません。(システムスリーのエポキシは全て溶剤を使用していません) 容器の栓をしっかりすること。直射日光を避けること。極端に高温、低温、高湿度になるところを避けること。 ちなみに、システムスリー社の実験では、10年経ったエポキシも全く問題なく使用できたということです。 ただし、エポキシ樹脂(主剤)は低温で結晶化することがあります。([Q.1-1]を参照ください) また、硬化剤は変色することがあります。([Q.1-4]を参照ください) しかしいずれの場合もエポキシの性能には影響ありません。もし、不安があれば少量を混合して問題がないか試してから使用して下さい。 ポリエステル樹脂と違い、エポキシ樹脂は2液を混合しないかぎり自然に硬化してしまうことは絶対にありません。 ちなみにポリエステル樹脂は硬化剤を混ぜなくても自然に硬化反応が進行します。ポリエステル樹脂の使用期限は、一度開封したら夏場なら3ヶ月、冬場なら6ヶ月ほどといわれています。
接着剤または接着について
A.被接着材によって変わりますが大雑把な計算方法を示します。 1平方メートルにどれくらいの接着剤が必要か計算してみます。 まず単位をそろえるため平方センチメートルに直します。1平方メートル=100cmx100cm=10000平方センチメートルになります。 つぎに、塗布する接着剤の厚さを考えます。ここでは表面が滑らかなもの同士を接着すると考えます。このような場合は薄く塗布しますがここでは厚さを0.25ミリとします。単位をセンチメートルに直します。0.25ミリ=0.025センチメートルです。 これで、接着面積と接着剤の厚さを掛ければ接着剤の量が出ます。 10000平方センチメートルx0.025センチメートル=250立方センチメートル(250ml) ここでは塗布する接着剤の厚さを0.25ミリとしましたが、エポキシ接着剤は硬化後も収縮しないのでどのような厚さにでも塗布することができます。0.25ミリは必要最小限の量と考えてください。 また、被接着材の表面がでこぼこしていたり多孔質のものはより多くの接着剤が必要になります。 ところが実際にやってみるとなかなか計算通りにはいきません。接着剤は余裕を持って多めに用意する方がよいでしょう。 A.カーボンクロスは非常に細かい繊維を束ねたものですから、繊維間の微細なすき間にまで接着剤(樹脂)を満たさなければその性能は発揮できません。例えば、粘度の大きいゲル状の接着剤でカーボンクロス同士を貼り付けても、表面だけがくっついただけの状態になります。繊維間の微細なすき間にまで接着剤が満たされません。これでは、簡単に引き剥がせてしまうでしょう。 重要なことは、低粘度のエポキシを使って繊維間の微細なすき間にまで接着剤(樹脂)を満たすことです。 したがって、カーボンクロス同士を接着するには、システムスリーエポキシなどの低粘度エポキシがおすすめです。カーボンクロスと木材などを接着する場合においても同様です。 ただし、カーボンクロスをあらかじめシステムスリーエポキシなどの低粘度エポキシで固めておいて、それを接着することもできます。その場合は、固いもの同士を接着する場合と同様に、粘度の大きい接着剤(T-88、ゲルマジックなど)がおすすめです。 以上のことは、ファイバーグラスクロスでも同様です。
ボート関連
A.ストリププランキングのカヌーやカヤックのファイバーグラスコーティングには、 シルバーチップエポキシが最もおすすめです。 あるいは、万能タイプのシステムスリーエポキシでも可能です。 また、クリヤーコートエポキシでもファイバーグラッシングすることができます。 クリヤーコートエポキシは粘度が小さいため、ファイバーグラスクロスへの浸透(ウエットアウト)は速いですが、塗膜が薄いためにシルバーチップエポキシやシステムスリーエポキシに比べると倍以上の回数の塗り重ねが必要です。 ファイバーグラスクロスのウエットアウトには浸透の速いクリヤーコートエポキシを使い、その上にはシルバーチップエポキシやシステムスリーエポキシを使う人もいるようです。もちろんこのような方法でもOKです。 標準的な15〜16フィートのカヌーあるいはカヤック1艇の必要量は8〜9リットル(2〜2.5ガロン)くらいでしょう。 13フィートクラスカヌーの場合は、上手に使えば6リットル(1.5ガロン)程度で足りるかもしれません。 いずれにしても、エポキシの使用やファイバーグラスコーティングが初めての場合は、必要以上に多く塗布したり無駄に消費したりしがちなので、余裕をもって多めに用意されることをおすすめします。余ったエポキシは後でも使えるので、補修などに利用できます。また、パドルなどアクセサリーの製作にも使えます。 カヌー、カヤック用に1.5〜3ガロンまでのお得なセットを用意していますのでぜひご利用ください。 詳しくはこちらを。エコノミーキットA A.スティッチ&グルー工法のボートの製作では、エポキシ接着剤、エポキシパテ、低粘度エポキシを使い分けなければなりません。必要量については、そのボートの製作手引書に書かれている場合が多いのでそれを参考にしてください。書かれていない場合は以下の説明を目安にするとよいでしょう。 まず各パネルの接着にエポキシ接着剤を使用します。おすすめの接着剤は、ゲルマジックです。必要量は、標準的なボートで1.5パイントセット(約710ml)程度です。ただしこれはパネル数やボートの形状および大きさなどによって変わりますのであくまで目安と考えてください。 接着には、T-88リキッドタイプでも可能ですが、たれる場合はフィラーを混ぜて粘度調整する必要があります。 パネル接合部のフィレッティングにはエポキシパテを使用します。これにはEZ−フィレットがおすすめです。必要量は、標準的なボートで1.5パイントセット(約710ml)程度です。ただしこれもパネル数やボートの形状および大きさなどによって変わりますのであくまで目安と考えてください。 ファイバーグラステープの貼り付けやファイバーグラスクロスコーティングには、低粘度エポキシを使用します。一番のおすすめは シルバーチップエポキシです。標準的な15〜16フィートのカヌーあるいはカヤック1艇の必要量は8〜9リットル(2〜2.5ガロン)くらいでしょう。 あるいは、万能タイプのシステムスリーエポキシでも可能です。 また、クリヤーコートエポキシでもファイバーグラッシングすることができます。 クリヤーコートエポキシは粘度が小さいため、ファイバーグラスクロスへの浸透(ウエットアウト)は速いですが、塗膜が薄いためにシルバーチップエポキシやシステムスリーエポキシに比べると倍以上の回数の塗り重ねが必要です。 ファイバーグラスクロスのウエットアウトには浸透の速いクリヤーコートエポキシを使い、その上にはシルバーチップエポキシやシステムスリーエポキシを使う人もいるようです。もちろんこのような方法でもOKです。 以上は、エポキシ接着剤、エポキシパテ、低粘度エポキシとそれぞれの商品を使い分ける場合について説明しましたが、万能タイプのシステムスリーエポキシと各種のフィラーを使って、必要な接着剤やパテを自分で調合する方法もあります。しかし、いちいち調合するのはかなり面倒ですし、細かい粉末のフィラーを扱うため防塵マスクが必要なうえ、汚れる作業なので結構大変な面があります。 いずれにしても、エポキシの使用やファイバーグラスコーティングが初めての場合は、必要以上に多く塗布したり無駄に消費したりしがちなので、余裕をもって多めに用意されることをおすすめします。余ったエポキシは後でも使えるので、補修などに利用できます。また、パドルなどアクセサリーの製作にも使えます。 A.一般に、エポキシの上にポリエステル樹脂(ゲルコートも含む)を塗った場合、うまく硬化しなかったり接着が不十分になる場合があります。 しかし、システムスリーのSB112エポキシは、この上に直接ポリエステル樹脂やゲルコートを塗っても硬化不良を起こすことなくよく接着します。ですから、SB112エポキシを使ったエポキシボートや補修されたボートにはゲルコートできます。また、SB112でファイバーグラッシングしたサーフボードにポリエステル樹脂でコーティングすることもできます。
木工関連
A.一言ではお答えできません。条件によって様々です。 木の種類、乾燥状態、塗布面(木口か柾目面か板目など)、塗布面の位置(垂直、水平など)。エポキシの種類、硬化時間、作業工程など。 粘度が小さく、ゲルタイムの長い(硬化の遅い)エポキシほどよく浸透するでしょう。 A.上の質問でも回答しましたが、粘度が小さく、ゲルタイムの長い(硬化の遅い)エポキシほどよく浸透します。 木材修復用として、「ロットフィックス」があります。「クリヤーコートエポキシ」もロットフィックスと同様に使用できます。これらのエポキシは、システムスリーの製品の中でも最も粘度が小さく、木材などによく浸透します。
サーフボード、セールボード関連
A.サーフボード製作専用に開発されたSB-112エポキシがおすすめです。 サーフボードにはどのような性能が求められるの考えてみましょう。最も求められるのは、硬くて強く折れにくいことでしょう。SB-112は弾性率が高いエポキシです。分かりやすくいうと堅くて曲がりにくいということです。 システムスリーエポキシやシルバーチップエポキシは、SB-112に比べると弾性率が低いエポキシです。つまりSB-112より柔軟性があります。また、システムスリーエポキシは#1硬化剤を除いて少しですが茶色い色が付いています。シルバーチップエポキシは無色透明です。SB-112も無色透明です。 SB-112は、サーフボードやセールボードに求められる性能を満たすべく開発された専用のエポキシシステムです。SB-112を使ったファイバーグラッシングのあとでポリエステル樹脂でコーティングする場合(いわゆるホットコート)ではポリエステル樹脂の接着がよいのも特徴です。アミンブラッシュも発生しません。また、ベーシックタイプに比べて耐紫外線性が強いのも特徴です。 システムスリーエポキシはアミンブラッシュが発生することがあります。また、上にポリエステル樹脂を塗り重ねたとき、エポキシ内に残留するアミンによって十分な接着力が得られない恐れがあります。 A.システムスリーの各エポキシは、発泡スチロール、ポリスチレンフォーム、ウレタンフォームを溶かしません。これらを使ってサーフボードなどを自作することができます。 ただし、粗悪なエポキシはシンナーなどの溶剤で薄めて低粘度にしたものがあり、これらは発泡スチロールやポリスチレンフォームを溶かすでしょう。同様に、システムスリーのエポキシをシンナーなどで薄めたものを使えば発泡スチロールやポリスチレンフォームを溶かすことになるでしょう。 ちなみに、ポリエステル樹脂はウレタンフォームは溶かしませんが、発泡スチロールとポリスチレンフォームは溶かします。 A.結論から言いますとヘクセル社製の4オンスのファイバーグラスクロスおよびSグラスは取り扱っておりません。 サーフボード製作者の中にはクロスについて勘違いされている方が多いように思いますので簡単に説明しておきます。 まず、アメリカ製のクロスは“4オンス”とか“6オンス”とか言いますが、これは何を意味するのか説明します。 ファイバーグラスクロスは、織り方、織り目の密度、厚さ、重さなどによって非常に多くの種類がありますが、通常は単位面積あたりの重量で種類を呼び分けることがほとんどです。 国産のファイバーグラスクロスは1平方メートルあたりの重量(グラム)で表示しています。一方、アメリカ製のファイバーグラスクロスは1平方ヤードあたりの重量(オンス)で表示されています。 アメリカ製のいわゆる「6オンス」のクロス(正確に言うと「6オンス/平方ヤード」)は、国産の表示方法で換算すると「200g/u」とほぼ同じになります。1オンス=28.35g、1ヤード=91.4cmだから計算してみればすぐに分かります。 サーフボード製作者の方はアメリカの資料を参考にされる方が多いようですが、アメリカの資料には当然ファイバーグラスクロスはオンス表示で書かれています。それを真に受けて、本場のボードにはオンス表示のクロスを使わなければならないと考えている方が多いのではないでしょうか。説明したように、表示方法が異なるだけなのでオンス表示のクロスにこだわるのは全く無意味です。 また、現在生産されているガラスクロスのほとんどはEグラスです。Sグラスは国内ではほとんど生産されていません。 A.必要量はショートボードで約1.5L、ロングボードで約2.5Lくらいです。これは、作業に慣れた人がむだなく使った場合の目安です。初めてエポキシを扱うような場合はむだが多く出やすいので余裕を持って多めに用意するほうがよいでしょう。
ルアー、釣具関連
A.シルバーチップエポキシあるいはクリヤーコートエポキシがおすすめです。 もちろんその他のエポキシでも可能です。ただし、システムスリーエポキシは多少黄色っぽい色が付きます。 紫外線に強いサーフボード用のSB-112でも可能です。ミラーコートはやや粘度が高いので厚塗りになります。 A.システムスリーのエポキシは、シンナーなどの有機溶剤を含んでいません。よって、下地の塗料を溶かして色流れを起こすことはありません。ラッカー、アクリルラッカー、水性アクリル、ポリウレタン、うるしなど、ほとんどどのような塗料の上に塗ってもシステムスリーのエポキシは下の塗料を溶かしません。 A.シルバーチップエポキシがおすすめです。
エポキシとポリエステルについて
A.主な特徴をまとめてみました。 <ポリエステル樹脂の特徴>
・木材との接着力が弱い。剥離しやすい。・木材のヤニ成分で硬化不良になる。 ・もろい。柔軟性がない。ひびが入りやすい。ひびから水が浸入すると剥離しやすい。 ・硬化収縮が大きい。 ・エポキシ樹脂に比べて紫外線に弱い。 ・臭いがきつい。人体に有害な揮発性蒸気を発する。使用時は有機ガス用保護マスクが必要。 ・揮発性有機化合物(VOC)の発生が大きい→環境汚染(地球温暖化、光化学スモッグ)の原因になる ・引火性が大きい。 ・硬化剤は引火性、爆発性、腐食性のある有機過酸化物で取り扱いに注意を要する。 ・価格は安く、手に入りやすい。 ・硬化剤の量によって硬化時間を調節できる。 <エポキシ樹脂の特徴>
・あらゆるものに対して接着力が強い。・柔軟性があり、ひびが入りにくい。 ・樹脂の透明性が優れている。 ・硬化収縮がほとんどない。 ・ポリエステル樹脂に比べて紫外線に強い。 ・臭いはほとんど無い。有害な揮発性蒸気の発生はほとんどない。使用時は保護マスクは不要。 ・揮発性有機化合物(VOC)の発生はほとんどない。 ・引火性は小さい。 ・ポリエステル樹脂に比べて価格は高い。 ・硬化剤の種類を変えて硬化時間を調節する。 A.上の「エポキシとポリエステル」の比較表をよくご覧ください。 性能、扱い易さ、安全性などほとんど全ての面でエポキシが優れていることがお分かりでしょう。コストだけはポリエステルが安いですが。 ポリエステル樹脂はストリプカヌーのコーティングには適しているとは言えません。ストリプカヌーにはエポキシ樹脂を使いましょう。 ストリプカヌーは木材のコアに樹脂を浸透させ表面をFRPコーティングして木材とファイバーグラスと樹脂を一体化させたモノコック構造です。 コアの表面をFRPコーティングしただけのものとは意味が違います。 そういうわけでコア(木材)との接着力が弱いポリエステル樹脂はストリプカヌーには適していません。 また、ポリエステル樹脂で部品の木材を接着する人もいるようですがこれは基本的に間違っています。 アメリカの木造船の専門誌「WoodenBoat」(1977年7-8月号)によると、エポキシのコーティングはポリエステルのコーティングの半分の厚さにもかかわらず、衝撃に対して約2倍の強さがあったというテスト結果が報告されています。 強いということはコーティングを薄くできるということにつながるので、したがって重量も軽く作ることが出来るのです。 ボートビルディングの盛んな北米では、ストリププランキング工法でポリエステル樹脂を使うプロカヌービルダーはもはやいません。 この工法ではエポキシを使うのがあたりまえになっています。 カナダの有名なボートビルダーであるテッド・ムーア氏の代表著「カヌークラフト」には次のように書かれています。 「ストリプカヌーを作るのに初めはポリエステル樹脂を使っていたが、ポリエステル樹脂はこの工法に適していないことにすぐに気が付いた。」 この本が書かれたのは約20年前のことです! 日本ではいまだにポリエステル樹脂を使用しているビルダーが多いのが現状です。エポキシに対する認識はアメリカに20年以上遅れています。 ポリエステル樹脂が全てダメだといっているわけではないのでお間違えないように。 木材のコアを持たない、樹脂とガラス繊維のみのFRP船ではコストの安いポリエステル樹脂が主流です。あるいは実際に人が乗って使うことのない模型などではポリエステル樹脂でも十分でしょう。
作業用道具について
A.使用後にラッカーシンナーなどできれいに洗浄しておけば再使用ができます。 A.ファイバーグラッシングなどでエポキシを塗るのには、厚みが薄くて毛の硬いハケが適しています。 ニス用などの毛の軟らかいハケは適していません。柄が塗装してあるハケは溶剤で洗浄した時に色落ちすることがありますので不適です。 当店ではエポキシ塗布に最適なハケを取り扱っています。⇒「計量・作業道具」 A.スクイージーは樹脂を塗り広げたり、樹脂を染み込ませたファイバーグラスの上をしごいて余分な樹脂を取り除くのに使う幅の広いヘラのことです。 ファイバーグラッシングには必ず必要な道具です。プラスチック製、ゴム製などがあります。 「計量・作業道具」 A.紙製の筒に薄いフォームを巻き付けたローラーです。エポキシを平面に塗布するときに便利です。エポキシをローラーで塗布する場合は必ずこのフォームローラーカバーを使用してください。通常のペイント用ローラーではエポキシをうまく塗布することはできません。 詳しくはこちら⇒「計量・作業道具」 A.フォームローラーカバーの芯は紙製ですので、シンナーなどで洗浄して再使用することはできません。1回の作業ごとに使い捨てになります。
塗装や着色について
A.クリヤー仕上げにするなら、WR-LPUクリヤーかスパーウレタンヴァーニッシュをおすすめします。 色付きで仕上げをしたいなら、WR-LPUに12色のカラーが揃っています。 塗料の違いなど詳しくはこちらをご覧ください。 ⇒「エポキシの塗装について」 A.WR-LPUを含め、塗料の耐久性を具体的に何年というふうに示すことはできません。なぜなら、塗装の状態や置かれる環境によって大きく差があるからです。 塗装の状態についていえば、1回塗りと3回塗りでは耐久性の差はその塗り回数にほぼ比例しているといってもいいでしょう。耐久性は塗膜の厚さに大きく影響されます。塗膜の厚さが0.1ミリ厚くなるだけで耐久性は2倍以上になると言われています。 耐久性は環境によっても大きく変わります。ボートを例にとると、使用するとき以外は日光の当たらない保管小屋においてある場合と日光に当たり雨ざらしの屋外に置きっぱなしの場合とでは、塗料の耐久性は非常に大きな差が出てくるでしょう。 分かりやすいように一例を挙げておきましょう。カヌーなどで、WR-LPUを適切に塗装してあり、使用するとき以外は日光や雨風を避ける場所に保管してあれば7-8年間は問題ないでしょう。しかし、塗装が不十分(塗り回数が少ない=塗膜が薄い)で日光や雨風に当たるところで保管されていれば1〜2年くらいしか持たないかもしれません。 A.できます。エポキシ用の着色剤を混ぜることで樹脂に色を付けることができます。当店では7色の着色剤を扱っています。詳しくはこちら A.日光の当たるところでは、着色剤を使って着色したエポキシにも保護塗装が必要です。WR-LPUやスパーウレタンヴァーニッシュなどでエポキシの表面を保護しなければ紫外線の害を受けます。 A.エポキシの仕上げ塗装に関しては大変多くの質問が寄せられます。 特に屋外で使用する場合は紫外線から守るために塗装が必要です。 塗装に関する説明は大変長くなりますので別のページを作りました。 ぜひこちらをご覧下さい。 「エポキシの塗装について」 A.ホームセンターなどには大変多くの種類の塗料がありますので個々の塗料についてコメントすることはできません。 一般に家庭用塗料は扱い易いように1液型のものが多いですが、塗膜性能や耐久性は当店で扱っている塗料に比べると劣ると考えて間違いないでしょう。ボートの塗装には主に耐紫外線性、耐水性、耐候性が求められます。専用の高性能の塗料を選んでください。 「エポキシの塗装について」 A.ウレタン樹脂塗料といっても実に種類が多く、その成分、性能、乾燥のメカニズムは様々です。 塗料には様々な成分が含まれており、中にはエポキシの上で乾燥しないとかよくくっつかないものもあります。市販の塗料を使われる場合は問題がないかあらかじめテストをすることをお勧めします。 「エポキシの塗装について」 A.エポキシコーティングのまえに下地の木材を着色することは可能です。 詳しくはこちらをご覧下さい。 「エポキシの塗装について」
安全について
A.システムスリーのほとんどのエポキシには原材料としてビスフェノールAが使われています。ビスフェノールAは内分泌撹乱物質(環境ホルモン)として知られています。 ビスフェノールAの用途の半分以上は、ポリカーボネイト樹脂です。ポリカーボネイトは食品の缶詰の内壁のコーティングに用いられています。また、哺乳瓶や学校給食用の食器として使用されてきましたが、微量ではあるがビスフェノールAが溶け出していることが指摘され、今ではポリカーボネイト製の哺乳瓶や学校給食用食器は使われなくなっています。 エポキシ樹脂もポリカーボネイト樹脂と同様で、ポリマーの分解や不完全な重合により、ごく少量であるがビスフェノールAが溶け出します。 さて問題は、この溶け出した少量のビスフェノールAが人体に影響があるかという点ですが、どれくらいの量で人体に影響が出るのかは現段階でははっきり分かっていません。食器などから溶け出すビスフェノールAの量はごく微量なので人体に影響はないとする意見もありますし、いや少量でも影響が現れる場合もあるとする意見もあり、専門家でも意見が分かれているところです。 食器などにエポキシを使うか否かは、以上のことから各自でご判断ください。 A.ごく稀なケースですが、エポキシ樹脂やエポキシ硬化剤によってアレルギー性皮膚炎を起こす場合があります。長期間の繰り返しの接触によってアレルギーになることがあります。実際にエポキシでアレルギーを起こす人はごくわずかですのでほとんどの人はかぶれたりすることはありません。ただし、エポキシ使用時は必ず保護手袋をして下さい。詳しくはMSDS(製品安全データシート)をご覧ください。 A.エポキシの主剤や硬化剤は、常温で引火したり爆発したりする心配はまずありません。詳しくはMSDS(製品安全データシート)をご覧ください。 A.システムスリーのエポキシは揮発ガスの発生は非常に少ないので、エポキシ容器内に溜まった高濃度の蒸気を直接吸入でもしない限り人体に害はありません。ただし、エポキシ使用時には必ず換気を行ってください。詳しくはMSDS(製品安全データシート)をご覧ください。
その他
A.商品の卸販売は行っておりません。 A.システムスリーの商品は当店のインターネットショップでのみ販売しております。ぜひ、当店でお買い求めください。 A.システムスリー製品の技術資料(テクニカルデータシート)およびMSDS(製品安全データシート)はメーカー(システムスリー)のサイトで見ることができますので興味ある方はそちらでご覧ください。各製品のページにリンクがあります。(ただし英語版のみです) http://www.systemthree.com
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